上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0なるほど、分からん。
2021年7月20日に日本でレビュー済み
2回読みました。1回目は予備知識が全くない状態、2回目はサルトルの『実存主義』とはどんな思想なのか漠然とながらも理解した状態で読みました。
本作の内容を簡単に言うと、『20世紀のフランスの哲学者である「ジャン=ポール・サルトル」が宇宙人に捕まり、犬に脳を移植され、喋る犬として主人公である「巫マリオ」に保護され、日常に起こり得る悩み事にアドバイスをしてくれる』という感じです。
サルトルの『実存主義』は簡単に言うと『人間一人一人を大事にし、どう生きるか考えること』だそうです。『実存』とは『現実存在』の略です。
例えば『佐藤君は良い人だ』という例文を挙げると、”佐藤君”が現実存在、”良い人”が本質存在に当たります。”良い人”、”嫌な人”、”悪い人”という本質はイメージをすぐに決めてしまい、現に存在する”佐藤君”という存在を置き去りにします。”佐藤君”が良い人であろうと悪い人であろうと”佐藤君”という個は現にそこに存在します。『”良い人”、”悪い人”といった本質ばかりを求めるのではなく、人間そのものをどう捉えるのかが大事』という考え方が実存主義です。(合っているかは知りません。あくまで私の理解です)
そんなことを踏まえながら2回目を読みましたが、真面目に『この犬は何を言いたいんだ…?』と呟いてしまうくらいに『なるほど、分からん。』状態になりました。哲学は難しいですね…(因みに一回目の方が予備知識がない分、書かれていることを素直に飲み込めました) 半端な知識で考えながら読むのではなく、見たままを楽しんだ方がいいかなと思います。