上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0もしかして養子なの?
2020年8月29日に日本でレビュー済み
スピンオフとして面白いと思いますし、可愛らしい親子のほっこりとした日常の風景も
よく描かれてるなぁ、と思います。
また、小さな子のあるあるネタも抑えられており、よく観察してるなぁと感心します。
ただ、ここまできて、いまだに拭えない違和感が1点。
この2人、本当にちーの親なのか、と。
恋人同士(それも中学生くらい)ならまだしも、結婚して子供まで生まれているのに
まだそんな感じなの?という違和感です。
「まぁ、夫婦の関係なんて、それぞれ違いますから」と言ってしまえばそれまでですし、
仲睦まじい我が家のノロケをここで晒すつもりはありませんが、その基準と比べても
何かこう、夫婦なのかね?という感じ。
出てくる人は良い人ばかりだし、お話の内容も決して悪いものじゃない。
でも、これ『家族』の話なんだろうか、と。
いや、下手したら(元)高木さんはシングルマザーで、西片クンが手を差し伸べたけど
いまだにDTじゃないのか、という下衆な妄想すら成り立ちそうです。
女性は、人生の様々な節目で、その立場や考え方が、比較的明確に切り替わりますが、
男の場合、どうもダラダラと自覚なく進む一面があり、結果的に、永遠の少年という
「ずっとガキ」を引きずっていますが、変わらなさすぎる西片クン。
幸い「大きくなっても変わらないなぁ」を求めている人が多いので、その評価は高く、
確かにその点では、間違いはありません。
一方「大きくなっても変わらないの?」と疑問を持っている私のようなヒネクレ者には、
可愛いけどね、といった『けど』付きの感想ばかり溢れます。
30年後のこの夫婦の物語を想像した時、果たして、ここが『通過点』となり得るか?
作者の想像を超えた未来を描く権利を、もっと存分に使って欲しいと思います。