上位の批判的レビュー
5つ星のうち2.0この巻でもう買うのやめます
2020年8月26日に日本でレビュー済み
※個人の感想ですので、気に障られた方がいたら申し訳ありません
「溺れるナイフ」が好きで、この「ダンス・ダンス・ダンスール」も
ここまで買ってきましたが、このへんでもう買うのやめます。すみません。
終わりも見えないし…
これどうなるのがゴールなの?ダンスールノーブルになるの?まさかね…
気づくのが遅いんですが、私、潤平が好きじゃないみたいです。
やっぱりどうしてもバレエ歴浅いのに、踊るとハッとする!天才!みたいなのが
ご都合っぽくて納得できないし、(元)彼女への態度や
全体的にその場しのぎのノリでみんなからそこそこ愛されてる感が
好きになれないポイントです。ひがみかもしれないですがw
まあその辺は潤平自身もわかってるみたいな話ありましたけど。
あのへんの表現も私はいまいちでした。全然ゾクゾクしなかったし。
キャラとして都と流鶯、海咲は好きなので、彼らの話がもっと多ければ
買い続けられたかもしれないです。
長い鍛錬と下積みなしでは絶対成功できない世界なのに、
天賦の才能やセンスだけで周りから認められるのが好きじゃないんだと思います。
小さいころから努力してた人たちはなんだったの?て思ってしまいます。
寿くんとか、あの立ち位置で潤平が出てきたら殺したいくらい憎いと思うんですが
性格良すぎるでしょ。
(まあそういう気持ちあっても、人として潤平が好きだから表に出してないだけかもしれないですが)
もともと、この作者のエモい絵や表現が好きだったのですが
バレエを主題にした漫画としてはあんまり興味を引かれなくなってしまいました。
この巻は1回しか読んでない(読み返す気もない)んですが
アメリカに来てからというもの、説明アンド説明ってかんじで
エモさがまったく感じられなくなりました。
ここまで惰性で読み続けてきて、
海咲と響(というかおもに海咲)の話あたりで
一回持ち直したんですが、そのあとやっぱりダレてしまいました。
「溺れるナイフ」のときに感じた、思春期の少年少女の
あやうい感じの表現とかめちゃくちゃ好きだったんですけどね。
夏芽がネイルを小指一本以外黒く塗りつぶして、大友がその一本を見て
「海みたいだ」ていうシーンとか激エモだったんですが。
バレエなんていかに古典から逸脱せずに表現できるかって世界なのに、
その表現がすてきに感じられないのが残念でなりません。
陽キャの方とか、潤平のことが好きになれれば、面白いんじゃないかと思います。
比較して大変申し訳ないですが
同じバレエ漫画なら断然「昴」のほうが表現力高いと思います。
540やったとして、読み手にもふわっと風を感じられるのは「昴」ですね。
オノマトペなしでいかに臨場感を表現できるのかが漫画家の力量を問うと、私は思ってます。
ビリビリドカーンって書けばその刺激を読者が感じられるのか?というとそうではないでしょ。
ここまで買い続けただけに残念です。
もっとコンパクトにまとめて10巻くらいで終わってほしかったかも。
完結したらどこかで一気に読むかもしれないですが、本棚のスペース割いても
手元に置きたい作品ではありませんでした。