上位の批判的レビュー
5つ星のうち2.0緊張感が無いような…
2020年4月15日に日本でレビュー済み
劇場版公開を前に赤井家のメンバーが総出演する98巻ですが、ちょっと赤井秀一のキャラクター性や言動がよくわからなくなってきたなあと思います。
【FILE.1~2 骨董品を巡る事件】
世良に正体を誤魔化すためとはいえ、実の妹に向けてオシリ・女性特有のヒップラインは何だかなあと思いました。正体を誤魔化すために敢えて赤井秀一としては絶対に言わないような発言をしたのだとして、口癖の50:50を口走ってしまっては台無しだと思うのですが…。世良が以前、学校帰りに制服姿で沖矢と遭遇したことがある点も引っかかります。阿笠邸の前で沖矢は世良の後ろ姿しか見なかったため、世良があの時の女子高生と同一人物であることに気がつけるはずがないという設定なのでしょうか。コナンと赤井の関係性が親密な割に、赤井家に関する情報がコナンに開示されない展開も、やや飽きてきた感じがします。
【FILE.3~6 ラブコメ回】
服部の告白を阻止しようとする紅葉と伊織の掛け合いが面白いです。紅葉のお嬢様っぷりや遠回しな嫌味も炸裂し、から紅の恋歌を思い出すようなエピソードでした。紅葉の現代風な見た目と京都弁とのギャップが好きなので、今後も登場してほしいと思います。ラストに羽田浩司に関する情報も少しだけありました。服部は組織との対決とは今後関わらない形を取るのでしょうか…。
【FILE.7~10 プロ棋士連続殺人事件】
沖矢に変装せず、ほぼ素顔で外出する赤井が疑問でした。優作・有希子と寛いでいたようだったので、本来ならば変装する暇は十分にあったはずなのですが…。コナンが変装する暇はなかっただろうと言うのだから、そうなのでしょうか…?コナン、長野への出張依頼に名乗りを上げた安室には心の中で「暇だな、公安」とか辛辣なツッコミを入れていた記憶があるのですが、赤井に対しては優しいのでしょうか…。ピスコが灰原の正体を突き止めた回など、黒ずくめの組織との緊張感のある攻防が好きなので、最近組織の恐ろしさが損なわれてきたようで、やや残念に思います。(死んだことになっている赤井が素顔で出歩けるということは…)秀吉の方がコナンより完全に推理力が高いような展開で、驚きました。
追記:読み落としがありました。コナンも秀吉のように熱を持ったミキサーに手が触れていれば、即座に犯人を見抜けたはずですね。
【FILE.11 パーティ回】
再び世良・メアリーが登場します。メアリーの幼児化をめぐる過去が明らかになりそうです。