上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0実用的な内容です。惜しむらくは提唱された走法の安全性に関する記載がないこと
2019年9月23日に日本でレビュー済み
みやすのんきさんのランニング本の大ファンで、氏の著書の4冊目になります。
おかげさまで、私がたどり着いた逆ローリング走法は氏の大転子ランニングの延長で行きついたものですので、大変感謝しております。
本書は、初・中級者でもフォアフットを体得しやすいように「前スライド走法」を提唱していて、実際にトレーニングを行い筑波マラソンでエイジシュート(2時間+年齢分)を達成しています。
また、ナイキの厚底シューズについての考察や、キプチョゲ選手の練習メニューを参考にした練習内容について、ご自身で実践のうえで説明されていますので、内容に信頼性があります。
しかし、本書を一通り読んだり試したりしたうえで、私は本書に書かれた「前スライド」意識に基づくフォアフット走法については、少し否定的な考えに至っています。
「前スライド」の説明に書かれているようなズズっと地面を擦るほどの低空飛行感覚で脱力し着地を迎える走り方は、歩道の小さな段差でもつまづいたりしやすいのではないかと心配になります。(実際、ご自身ですら筑波マラソンの38km過ぎで段差で大転倒をしたと書かれていますが、前スライドとの因果関係は肯定も否定もされていません)
私たち多くの一般ランナーは競技者とは違うと思います。「速く走る」は正義だと思いますが、その前に「安全に走る」ことを優先すべきと思いますし、この本で「前スライド」の注意点や安全に走るコツなどが書かれていないのは残念です。内容は☆5ですが、この点で-1ポイントとしました。
詳細は、以下のブログに書きましたので、ご参考に。
https://bit.ly/2kswBCQ
・・まあ、一人のちっぽけなサブ3.5ランナーの戯言です。