上位の批判的レビュー
5つ星のうち2.0こういう形で、単行本を出すべきではない。
2019年11月24日に日本でレビュー済み
ヴィンランド・サガとしては、ハートウォーミングな巻であることに不満はありません。
しかし、15年前の46Pの読み切り、しかも、新選組沖田総司の話を足すことで、
一巻としての体裁を取り繕うのはいかがなものかと思います。
著者の幸村誠さんには、意味のある過去作なのかとも思いますが、
はっきり言って、ヴィンランド・サガのファンには、どうでもいい話です。
テーマとして「生きるとは、何か?」が通底していることなど理由にはなりません。
その大きなテーマは、作家が一生追いかけるものでしょうから。
TVアニメの放映中に、新しい単行本を出したかった人たちの苦肉の策にしか思えませんでした。
水増しするくらいなら、少ない頁で出した方が潔かったと個人的には思います。
出版の姿勢が、はっきり言って残念です。