上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0変わらずに傑作であることの凄さ
2019年7月24日に日本でレビュー済み
本当によく勉強してあって、その上に積み重ねられる弄りの技には毎回感服します。イエス側とブッダ側のそれぞれがバランスよく配置され登場するのもいいですね。人物も増えてきているし、昔のネタ(耳を切り落とした前科のペテロさんとかジャンヌダルクさんとか弁財天さんのルブタンヒールとか)が上手に拾われて俯瞰されているのも巧み。この作家さんのほかの作品はどうしても読者向けの「あざとさ」が目につきがちですが、唯一この聖人二人だけはそれがいっさいないのも(1巻の最初の二話くらいはさすがにキャラ設定にぶれがありすぎますが!)実は凄いことだと思います。まごうことない傑作感を保ったままここまで来ていることが一番怖いことかな。何度も読み返しできるという点も含めて。