上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0いろいろ解決されたけど、疑問も増えてしまった。
2020年3月16日に日本でレビュー済み
スケールが大きくて展開が速いのが魅力。
二巻までで説明されてた月がミネルヴァを離れ地球軌道に捕まったという『偶然』には、ガニメアンを超える超科学を持つ集団が行ったらしいという理由がでてくる。
三巻で気になった点
・ルナニアンやガニメデ遺跡を見つけた(更には重力波ビーコンを使った)時に、丁度100万年(船内では20年)の減速の旅をしてきたガニメアンと遭遇するのは偶然過ぎないか?ほんの僅かなズレで1000年、1万年、1
10万年と前後してもおかしくないのに。
・100万年前に同じ太陽系の地球とミネルヴァに発達した生命があったのは偶然過ぎないか?
・100万年前にミネルヴァを棄てて移住を決めたガニメアン達は地球に移住しようと考えなかったのか?地球人に似た情緒のあるガニメアンなら同じ太陽系の惑星に住みたいと思ったと思う。
・地球の生物がもつ二酸化炭素耐性遺伝子をガニメアンにも適用できるとして、攻撃性兇暴性が解放されるメカニズムまで同じなのか?
・酵素ホモ=エレクトスが惑星ミネルヴァで進化し地球と全く同じクロマニヨン人とネアンデルタール人(に似た)へと進化したというのは無理が無いか?
・ルナニアンの伝説で巨人とあるのだから、酵素ホモ=エレクトスが伝説を紡げるところまで進化したことになるが、それだとガニメアンとルナニアンは共存していたはず。その間何万年?まだ居住可能だったのか?
・宇宙船で20年間雄に過ごすだけの科学力があったのだから、惑星ミネルヴァで居住できる施設を建造することもできたのだろうけど検討したのか?なぜそうしなかったのか?
・移住とは別に居住可能な惑星を探していてもおかしくはないけれど、それまでにすぐ近くの地球に移住したりしなかったの?していたら遺跡があるはず。
・もしかしたらガニメアンは星間飛行技術をすぐに発明して、地球も太陽系外も大差なくなったのかもしれない。すでに別惑星への植民は普通に行ってたのかもしれない。それでも故郷ミネルヴァに住むことに拘ったガニメアンは太陽高温化案で残ることを考えたのかもしれない。太陽やミネルヴァの環境を変えてまで居住し続けようとしたのなら氷河期用居住を行っても良いはずだがそれは未来が無いから嫌だったのかもしれない。もしかしたら素晴らしい理想的な別惑星が見つかったのかもしれない。それは寒冷化した地球やミネルヴァでより魅力的な。それが『巨人たちの星』
という事なのかな。とまで考えて4巻に進みます。