上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0困った顔はおとうさん似、ニヤり顔はおかあさん似
2019年7月5日に日本でレビュー済み
全体的な構成は比較的単純で、素人目線で大雑把に言ってしまえば、4コママンガ、
もしくは、7コママンガとして捉えることが可能です。
大抵の場合、導入部に「「いたずらするぞ」もしくは「勝負しよう」が入ります。
その後、「元高木さんのニヤリ顔」が入り、オチ→ほっこり、という4コマ版になるか、
オチる前にお父さんが登場して、一旦からかった上でオチとなる7コマ版があります。
様々なネタを使い、『その後の生活』にニヤニヤが止まらない仕様にはなっていますが、
構成が単純なため、マンネリの声が上がるのも仕方なし、といったところでしょう。
ただ、今回、ほぼ同時期に発売される本編より登場人物が多いのに驚きました。
本編11巻との比較になりますが、厳密には「セリフあり」なら微妙なところとは言え、
あの3人が公式設定で登場した分、ストーリーが、多少、賑やかになります。
この点、本編を超えた、と言うのは誇大広告のような気もしますが、どちらの作品も、
2人の世界を切り取り、ニヤニヤ眺めるスタイルに統一しつつあるようです。
また、ちーちゃんのほっこりが入る分、こちらの方に安定感がありますが、構図や描画の
大胆さが本編に及ばないので、ニヤニヤ・ドキドキの部分は薄めになります。
同日配信される本編とスピンオフ、私は、こちらを先に読んでから、本編を読みますが、
こっちも良いなぁ、と思った後に「やっぱりホンモノは違うわ」と思うのは、ある意味、
仕方がないところ。
ほっこりが足を引っ張るので、どうしてもニヤニヤに隠れている緊張感が薄れます。
ただ、そういう微妙なバランスを思うと、よそのご家庭ですが、トニカクカワイイ奥様の
可愛さは神がかっています。
何にしても安定してよく続いており、本編をモチーフにしている表紙のデザインにも
気合いの入れようを感心します。
ただ、本編7巻からは、表紙が『学校生活』となるケースが増えてきます。
「さぁ、『学校』に対して『親子』をどう料理する?」
ホンモノの人からの挑戦と受け取ると、次巻への期待も高まります。