上位の批判的レビュー
5つ星のうち1.0きっちりセオリーを踏襲している印象
2019年5月17日に日本でレビュー済み
オヤジスキーのアンテナに引っかかったので買った一冊目は、
BLには珍しく丁寧に一冊をかけてふたりが惹かれ合うのを日常を描いていたので、
ふわふわした感じだけでもほほえましくて好きでした。
2巻目は果たしてこれはオヤジである意味があるのか?と思います。
BLとしてはセオリーをきっちり踏襲しており、エロもふんだんに盛り込まれています。
でも自分の琴線には何も触れませんでした。
オヤジ臭さというものは体型であったり、言葉遣いであったり、健康面であったりと端々に盛り込んでいますが、
経験を重ねた人間としての重みや哀愁(コメント欄を参照して下さい)のようなものは一切感じません。
閉ざされた世界に生きていて、二人を取り巻く人たちや世界が見えないからだと思います。
オヤジ設定だけが独り歩きをしていて、キャラに魅力を感じなくなってしまったというのが率直な感想です。
例えば『インディコの気分』のような、年齢を重ねたことで生じるどうにもならないことが少しでもあれば違ったと思います。
あと、この1年ほどで自分の嗜好が変わったというのもあります。前ほどBLを読まなくなったので。