上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0当り外れのかなり大きい読み切り作家
2018年10月12日に日本でレビュー済み
この「一匹と九十九匹と」でうめざわしゅんさんを始めて知り、kindle unlimitedでこのシリーズ二冊や「パンティストッキングのような空の下」を読んだり、「えれほん」を買って読んだりしました。
この「一匹と九十九匹と」はいまいちに感じる読み切りが多く、二巻は一巻まるまる使った作品でちょっと印象に残る話だったものの、他人にお薦めできるとは言い難いです。(二巻のあのシーンはグロいし)
「パンティストッキングのような空の下」の方は、下ネタ系とかはいまいちだったものの、未来世紀シブーヤという読み切りが笑える話だったり、「唯一者たち」という読み切りがなんとも印象的で、また読み返してみたいと思いました。
「えれほん」は、単品でも出ている「かいぞくたちのいるところ」という行き過ぎた著作権管理を題材とした漫画が収録されていましたが、これが絵もかなり上手くなってて、内容も印象に残り、考えさせられ、非常に面白く、読後感も良くて「また読み返してみたい」と思えるようなかなり秀逸な読み切り作品だと思いました。
この「一匹と九十九匹と」がいまいちだと思った人も、「かいぞくたちのいるところ」は是非一度読んでみるといいと思います。
この作者に対する評価が180度変わるでしょう。
この漫画家は色々なタイプの読み切り作品を、一作一作絵柄を模索して変えつつ発表していってるなぁ、というのが氏の作品をここ最近色々読んだ上で抱いた感想です。
作品ごとに当り外れが大きいですが、良い作品はかなり印象に残ります。
この「一匹と九十九匹と」だけで判断して他のシリーズを読まないというのは、非常にもったいない。