上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0壊れているけど壊れきれない。人ってほんとにそうかもしれない。
2017年12月30日に日本でレビュー済み
久しぶりにBL がまだBL と呼ばれていなかったころの匂いを感じて震えました。
こういうの、また読みたかった。
愛する人を守りたい。
だから近づきたいのに、だから近づけない。
せつなくて、いとおしくて、辛くて痛い。
「JUNE」の頃の距離感。
十数年ぶりに読みたいBLに出会えました。
設定が似ているからか、今は亡き栗本先生の「終わりのないラブソング」を思い出しました。
でも二葉くんたちよりはみんな大人だし強いかな。
そこに少し救われます。
けど根っこに抱えているものはやっぱりみんな同じなのね。みんなサバイバー。辛い。
親子関係の重要さ、難しさを痛感させられます。
もしかしてコウ先生は終わソン読者だったのかなとも思いました。
登場人物たちが端役に至るまでみんな魅力的です。
昔JUNE を愛読していた方たちに是非読んでほしい。
久しぶりにぞくぞくしました。
彼らの物語を、最後まで見届けたいと思います。