上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0鞍馬が可愛かった
2019年5月31日に日本でレビュー済み
同性愛者であることに悩む系主人公の話が好きなので、気になって購入。
絵が綺麗で、コマとかはちょっと読みにくい部分もあったけれど、内容的に満足です。
ずっと自分がゲイであることを誰にも言えずに、同類とも一線を越えることが怖くてクローゼットゲイだった蔵馬。
妄想で好きな人に抱かれることに夢を見て、それはどれほど素晴らしいものなのだろうと想いを馳せては現実に打ちひしがれていた。
そんな、綺麗な夢ばかりを見て、疼く体を自分で慰めていた蔵馬が、実際に性的な目を本人から向けられてビビってしまうのはなんらおかしくないと思います。
むしろ、漫画だからと痛みも何もなく、好きな人になら強引に抱かれても幸せ〜なんてユルさがなくて安心しました。
自分よりも強い力で押さえ込まれて、自分の言葉を無視されて力尽くでヤられれば、恐怖しか残らないものでしょう。
リアルな人間臭さが出ていて、良かったです。
妄想と現実のギャップに傷心しまくりの鞍馬に追い討ちをかけて、さらに暴行しようとした江本先輩はマジで最低な人間だなと思いました。
桐島とのセックスで後ろから血も出ていたし、身体中痛いだろうに、目隠しされて縛られて、極悪なプラグ突っ込まれそうになったんだから。いくらどう接したらいいかわからなかった、感情のはけ口を見失っていたとはいえ、やっていいことと悪いことがあるし、その中でも酷いことをしようとした。
返り討ちにあって暴走して、親にまで暴言を吐くのはやりすぎでしょう。人間としてなってなさ過ぎる。
(スピンオフで見る目は変わったけれど、普通に許したくない行為だと思う)
しかし、それでも趣味に生き、仕事を成功させた鞍馬は結構強いし、頑張り屋で好感が持てます。
淫乱ぽく振る舞おうとしてるのが可愛かった。
設定が強引で意味がわからないところとかもあったけれど。
演劇部の験担ぎで乱交パーティー?意味わからん。
それにノラなきゃホモ扱いとか、同性愛問題を取り扱っているにしては、随分な描きようだなとは思いました。
だから☆一つマイナスしようかなとも思ったけれど、全体的なストーリーは好きだったのでそのままで。
桐島の性欲の強さというか、鞍馬を想いすぎてサルみたいに自慰しちゃうところ好きですw