上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0小物感がはんぱない
2018年9月28日に日本でレビュー済み
主人公の言い訳じみた理屈をこねる小物感が、「グチグチ言いやがって!」と好きになれない方もいるかと思いますが、読んでいるうちになんか癖になります。(ここまでリアルな小物感を的確にキャラクターにおとしこめるところもすごい。)でも、人には見せないけど、みんな一人で家にいるときに考えていることなんて、程度の差や表現の違いはあれど、こんなものなのかも。
彼が思いをよせる「植村さん」から、微妙に距離をとられてる感じが伝わってくるんですが、まあ、もてないだろうな…とは感じます。読者が主人公の言動で「イラっ」とくるポイントに、彼が「植村さん」につれなくされる理由がぎゅっとつまっているのでしょう。