上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0重要な進展はあるも、進行具合は低い
2013年8月25日に日本でレビュー済み
今回の表紙は、魅惑のクイナ兄さん!
前巻で、『まじょがり』が完結し、つぎのステージへの、いんたあばるが続いていたプレイヤーたちに新たな展開が訪れます。
今回ではゲーム全体を取り仕切る人物たちが、それぞれの絵札を冠する、今際の国の住人として登場し、彼ら自身がプレイヤー達と直接の対決を行う事で次のステージを進行していく事になるようです。
その住人たちの中には、今までアリスたちと面識のある人物も数人含まれ、巻の最後で、早速襲撃を掛けてきた『スペード(体力)のキング』も、超絶的な狙撃の手腕を見せるなど、今までとは違った人間対人間という様相を呈してきました。
全体の流れとしては、まじょがり後の小休止⇒絵札の主たちの記者会見(ネクストステージへの布告)⇒スペードのキング襲撃〜ネクストステージ開始。
こんな感じ。
まじょがりの際に分かった、『でぃいらあ』の存在。それすらも凌駕する今際の国の住人の存在や、スペードのキングと同等の力や頭脳をもつと想定される他の11人の絵札の主、東京の外に広がっているはずの町の風景など、新しい要素や謎も噴出し、まさに新展開という内容。
これから、12人の絵札の主と繰り広げられるのであろう死闘・激闘に注目です。
ただ、今巻はまた、巻の半分くらいが番外編で埋められており、本編の進行具合は遅いです(というか、本編が半分くらいしかないので)
一応番外編も、前回のものと同じく、登場人物の裏側を描いたものになっているので、無駄でないですが、如何せん番外編自体が結構尺をとるので、実質丸々1巻分はロスをしている計算になりますね。
ゲームという話の内容上、尺をとってしまうのは仕方ないですが。
そんなにチョコチョコ番外編やるなら素直に週刊サンデーで連載すればいいと思います。私だけ?
これから、行われる新たなゲーム。
ビーチの生き残りたちの動向。
今際の国の世界の謎。
ゲームの仕組みや、今際の国の住人たちの目的。
まだまだ、見所たっぷりの今作。
すでに時間が待ち遠しいです!
評価自体は、番外編で短かった本編の進行具合に対しての評価です。
話の重要度自体でいえば今までで一番ですので、ぜひご一読を。