上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0アニメから小説を読んだ者の感想です(web版は読んでいないです)
2017年7月31日に日本でレビュー済み
テレビアニメ1期・2期放送分に当たる1巻から4巻をまとめて読み終えての感想です。
この2巻は、1期後半の内容を扱っているのですが、省略された第1章後半(7節以降)の
ダスト、テイラー、リーン、キースとの絡みなど、アニメ本編に入れて放送すべきでは?
(そうでないと、いきなりサッキュバス回で一緒に店に行く展開が唐突すぎる感じにも
思えたので)とか思ったのですが、そのようなアニメでは触れられなかった面とかも
知ることが出来て、物語として自然に、そして楽しく読み終えることが出来たのでした。
アニメではどうしても触れることが出来ないカズマなどキャラのバックグラウンドや
細かな感情の揺れみたいなものを、しっかりと読ませて読者の心に記憶させることが
出来るというのは小説ならではの特色のようにも感じたのでした。
この2巻で、ようやく、4人パーティーのベースというか絆が出来上がって、これから
深めているという展開だと思うのですが、先にアニメではなく、この小説からアニメを
見たという方にも、きっと満足出来たアニメ版ではなかったのかな?と個人的に思った
のでした。
シリアスな描写を控えめにして、しかし、自然とキャラの心情とかを伝える書き方が
されていて、「こういう書き方もあるのか」と思いながら読んでいた作品です。