上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0内容は素晴らしいが仕様が残念
2017年9月28日に日本でレビュー済み
圧倒的な画力で、読むというのか或いはビジュアルを観るというのが正しい様にも思う漫画かと。
各話は短編ながら宇宙を舞台とした物語でも人を感じる内容が多いです。
個人的には第3夜でのエピソードが好きですね。
宇宙の開発は地球の地上とは異なり、何も無い所なのが非常に想像させられます。実際にその場に行ってみると予想を遥かに越える寂しさなのだろうなと感じる内容です。
個人的に想像するのは夜間に街灯の無い山道を車のヘッドライトの灯りで前方は明るいですが、ふとバックミラーを見ると真っ暗闇でゾッとする様な事に近いかと。宇宙ではそういった状況が短時間では無く、何時間、或いは何日にもなれば平常心ではいられないでしょうね。宇宙の開発という事が華やかで無いのだとも感じました。
第8夜の反物質を扱っかったり、ミステリー要素もあり、「失楽園」からの引用があったりと壮大さも感じる中編も素晴らしいです。
他にも想像が膨らむエピソードが多数掲載で内容は素晴らしいのですが、電子書籍としては画質が荒いのが残念ですね。電子書籍化の際にカラーページとかも再現して欲しいとも思いました。