上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0活躍をする舞台を世界にかえて。
2015年11月7日に日本でレビュー済み
【感想】
・“新サラリーマン金太郎”は活躍の舞台を日本とアラビア王国と言う世界規模へと移してゆく。
・第1巻ではアラビア王国から帰ってきた金太郎は国内のゼネコンが次々と倒産の道へと向かっている
と言う新聞の記事を読んでいると、世話になった亡き大和会長の墓参りへと行きたくなるのであった。
・金太郎は大和会長の命の恩人でもあるが、大和会長も金太郎を育ててくれた恩人であった。
こう言った間柄ではどちらかが故人となってからもその間柄は続いてゆくのだろう。
・―――大和会長の墓石は九州の鹿児島県にあった。
・この墓前にて大和会長を偲んでいると、向こうから見覚えのある三人組がやって来た。
それが黒川・伊郷・大和龍平という、大和会長を慕う二人の部下と子息だった。
・金太郎は大和会長の墓前にて、三人からヤマト中央建設が会社更生法の適用を申請するのだと聞かされる。
・金太郎には大和会長が築き上げたヤマト中央建設を守りたいと言う想いが存在していた。
そして思案に浮かんだものが、アラブ王国のハッサン国王と以前に交わした会話であった―――。
・「(金太郎)アラビア王国は原油の採掘に依存した経済・・・、
またそのオイルマネーによる投資ではなく・・・」
・「(国王)アラビア王国は自国の産業を立ち上げる・・・、
私もお前の考えと同じだ・・・」
・こうしてヤマト中央建設はアラビア王国からの出資を得る事により、
ヤマトアラビア建設となって再建を図るのであった。
・舞台が世界へと移った分、経済を見る規模も大きくなり、その面白さは続いてゆくのだと感じた。