上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0娯楽作品だと思って手に取ると裏切られます。
2006年12月4日に日本でレビュー済み
難解な部類に入るコミックです。
映画を見ていない予備知識の無い人は、全編を理解するのに2,3回は読む必要があるかもしれません。
映画とコミックで、ストーリーの流れにさほど違いはありませんが、作品の重量感は圧倒的にコミックのほうが強いです。
映画はイヴィーの重要度が高くロマンス要素がありました。比べて、コミックでは革命に照準を絞ってあり、
Vの狂人度も高く人間性はかなり低くなっているので重くて衝撃的な作品に仕上がっています。
この作品を読むと、なんというか…。
今自分が暮らしているこの社会は正しいのだろうか、と考えずにはいられません。
今のところ、不自由なく幸福に生活していますが、Vに言わせるとそれは「生まれたときから牢獄にいるので
本当の自由が何か分かっていない」ということになります。ここは牢獄なのでしょうか。難しいです。