上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0猫猫の方が雀っぽく、雀の方が猫っぽいのがなんともおかしい。
2020年3月8日に日本でレビュー済み
衝撃の展開だった8巻末の壬氏の行動ですが、結果としては二人の距離を縮めた格好です。同時に猫猫としては壬氏のメンタルが意外と脆いのかなと危惧する風ですが、それならそれでやりようもあろうにと思うのは外野のやじみたいなもの。実際、相手は皇族で猫猫自身は高位の貴族の落胤とはいえ表向きは一介の医官付き女官。それ以上に宮廷の柵を敬遠したい気持ちでいっぱいとなると躊躇というより何か他の手立てを考えるのもわからないでもない。とはいっても周囲はそうは見てくれないのは主人公も内心理解している。さて、その結果、いよいよ西都への旅が始まります。その結果、というのは間が飛んでますが、その部分が面白いので買って読んでみましょう。
医官仲間が一癖ありそうなのが気になるのと、高順さんちのお嫁さん雀さんが爆笑ものです。猫と雀ってどっちかと言えばこの作品を読む限りでは猫猫の方が雀っぽく、雀の方が猫っぽいのがなんともおかしい。
何にしても西都の陰謀は次巻で明らかになるのかもしれないということで、あとのお楽しみです。