上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0神への捧げもの。
2020年6月19日に日本でレビュー済み
すごく面白かったです。宗教家や哲学者が何千年も前から悩んできたであろう課題を、サクッと気軽に解釈して見せたのには吹いた(笑)案外、神様ってこんな感じなのかも。
神は神で苦しみ悩んでいるのではないか?神は神で成長しているのでは?といった考え方は一部にはあったのですが、この作品のようにもっと親しみやすい形で表現されてもいいと思います。
何万年も前からずっと存在してきたであろう神が、純真でいたいけながらもしっかりした幼女に深く感動し、神としての自覚を新たにする、という展開も斬新です(少なくとも私には)。
日本の神は外国の神、例えばキリスト教の唯一絶対神とは違って契約関係ではなく親子なのだ、と言った人が居ます。だから人との交信も容易であり、罰を与える事はあっても割と親身になって人を助けてくれる。
(荒ぶる神もいますが、いつの間にか学問の神様として受験生から篤く信仰されるようになった、天神様のような神もいますね。七福神の一柱の恵比寿天などは、商売の神として大阪で「えべっさん」として大変愛されています。・・・ゲーム感覚で一瞬荒ぶりそうになったのもご愛敬(笑))
この作品では意図せずとはいえ、まんま「母様」の姿になりますが、神とはやはり「人の親」なのかも。
ひょっとして神は、本当に人間の姿になって人の世で人に交ざって、楽しんでいるかも知れませんね。
・・・萌え萌えな幼女の姿で(笑)オチも秀逸です。世界中の神々が幼女化していく(笑)