カスタマーレビュー

2014年11月25日に日本でレビュー済み
西先生の作品には私が20代の後半期を歩み出した時、本屋で偶然手に取り、30代間近の今に至るまでずっと
結婚について、人を受け入れることについて、無愛想で不器用な女の行き方について考えさせる何かがあり、
私にとってはとても意味のある作品であり(男の一生を含め)、1冊、1冊出るのを待ち焦がれながら読ませてもらいました。
その間に自分の身分や周りの環境も変わり、その激しい変化の中で読み続けてきた作品だったのでこの完結巻の内容は
すごく期待していました。最近の大人の女性向けの漫画を見ると主人公とその周辺の人間関係を描いても「家族」の
話はそんなに深く触れませんが、西先生の今回の作品では「結婚」というものをヨリの家族(妹、母)に当ててヨリに結婚という
ものを考えさせる、というところやマキの妻が不倫関係と契約に近い結婚を続けながらマキや周りの人に対してこぼす意味深な
言葉からも結婚についてもう一度考えさせられました。もちろんマキとヨリの恋が成就することも読者の一人として願っていた1人
ですが、マキとヨリの周りの人々の選択と生き方が見せるものも「結婚」について示唆する部分が大きかったと思います。

それから最後の花井先生との決戦(?)については私もまさか花井先生がラスボス(笑)になるとは思っていなかったので
読みながら驚きました。特にドイツで対面した時ヨリに突きつけるその言葉は私もどう反論すればいいのかと、ヨリのように
驚きのあまり口をパクパクするしかありませんでした。ヨリが信じ始めた何かをぶち壊す花井先生の言葉が西先生が読者たちに
結婚について伝えたい最後のメッセージだったんだと私は思っています。
そうであっても、それでも私はその人と一緒になりたいと。
西先生は男の一生でも最後に関係を決着させる要素として地震を使われていたと思いますが、つぐみの「長かったのよ。35年は。」
とも繋がる部分ではないかなーと思いました。
20代と40代の狭間にいる私としては20代にした恋愛から少し考えが変わった部分もあって西先生の作品から10年先の女性の
選択は行き方を覗いてみるような気分です。現実と離れた部分も少しあり、まだ理解できなかった部分もありますが、この
作品を最初から最後まで読めてよかったと思います。次の作品も期待しています。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告する 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
64 件のグローバル評価