カスタマーレビュー

2021年4月18日に日本でレビュー済み
プロローグはボニファティウス視点で、ローゼマインとヴィルフリートの婚約者の在り方についての認識を語り、エピローグではヒルデバルトが純粋な恋心を爆発させつつ、短編ではアドルフィーネが新婚での不満点を挙げ、オルタンシアが熟年ながらの危険性を見せるという、何というか夫婦という形は何かしらの情報共有を怠ると最後はこうなるんだよと、暗に仄めかされているような気持ちで読み終わりました。

仕事でも一緒ですが、商人顔の領主候補生のいう
ところの相手のメリットを挙げながら自分の要求を載せるには、依頼者が対価を払わないのであれば、結局第三者(この場合は他の領主たちの魔力)の犠牲が必要で、目的の再確認をして交渉相手と自分の実利を得るために2人でコソコソと話し合う様は別の視点で見た時にはまるで時代劇の悪役のように見えてもおかしくはないかもしれませんw
良心の呵責を得るための建前というものがいかに重要か判ります。この春社会人になった人たちは覚えておくといいかもしれません。

あと、今回王族に失望した人も居るかもですが、責任を押し付ける上司とは多かれ少なかれあんなもんです。
上は上の都合で良かれと思った事が本人の希望とずれるなんて日常茶飯事なので自分の希望は常日頃から伝えておきましょうね。

いよいよ大詰めに入ってくるきな臭さを匂わせつつな展開ですね。Web版既読ながら、次巻刊行を楽しみにしています。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告する 常設リンク