カスタマーレビュー

2016年4月7日に日本でレビュー済み
リイド文庫/さいとう・たかを著『サバイバル 7』のレビュー。

異常気象の炎天下、半裸姿の少年サトルと子犬のシロの「家族を探す旅」は続く。
サブタイトルの「猛獣来襲」は「荒猪」を指すが、子犬にとっての「野犬の群」や、サトルにとっての「脱獄犯たち」もやはり猛獣だろう。
サトルとシロは途中ではぐれてしまう。
のちに再会するのだが、読者はここで意識して、彼らが再会するまでのおおよその日数をカウントしていただきたい。

少年の旅も長くなり、生き残っていた人間との出会いも増えてゆく。
前途に希望を見い出せない者、荒廃した世界でまだ不埒な欲望を捨てきれない者、せっかく生き残ったのに諍いを続ける人々・・・・。
少年が家族を回想するシーンにより、鈴木一家は親子関係・姉弟関係がしっかりできていたことが分かる。
荒廃した世界で、鈴木サトルが家族との再会だけを願って、心すさむことなく、絶望することなく前に進むことができているのは、家族との絆の強さからだったろう。
「サバイバル技術」だけでは、未曽有の天変地異が起きた世界では生き残れないのである。。。。

【第7巻】で学んだ『サバイバル術』は以下の通り。
1.地面に数十センチの穴を掘り底面に器を置いておく。ビニール等で穴にフタをし、その中心上に小石を一個置く。穴の下から蒸発した水分が水滴となり器に落ちる・・・・。これは第二次大戦後に開発されたサバイバル・テクニックの中でも最も役に立つ「非常時太陽熱利用蒸留装置」である。穴の斜面に切ったサボテンなどの植物を置いておくとさらに水分が貯まる。
2.「バッタ」も食え
3.「ヤマノイモ(やまいも)」独特の葉っぱを覚えておけ。見つけたら掘り起こして食え
4.「熱異変」により、空気中の二酸化炭素の増大(=酸素の現象)を引き起こし、呼吸が苦しくなる
5.水温の上昇は海洋植物の光合成を減退させ水中を酸素不足にさせる。その結果、魚介類が死ぬ
6.「落とし穴」は、猪などの大型獣を捕える一番良い方法である
7.「手負いの猪」は熊でさえ恐れる。その上下の牙は刃物のように研ぎ澄まされている
8.「猪肉」は美味
9.「焼畑」は草木を焼き払って、その灰を肥料として種をまくが、基本的に自然まかせなので収穫量は少なく、2~3年目には放置される
10.一頭のライオンが生きていくためには、年間二百頭のシマウマが必要とされる。この二百頭のシマウマを養うためには20平方キロの草原が必要
11・鳥の巣には「卵やヒナ」がいる可能性がある。食え
12.火山や温泉地帯には毒ガスである「亜硫酸ガス」がたまっている場所がある。小動物が苦しんだりしていたら危険地帯
13.大地震では、破壊された刑務所から凶悪犯が脱走している可能性がある

自殺した親子の墓の前でサトルは宣言する!
「おれは・・・・負けない!!生きぬいて きっと家族に会うんだ・・・・。どんなことがおころうとも負けるもんか!!」
俺は生き残れるか?
第8巻へ続く!
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