カスタマーレビュー

2012年10月14日に日本でレビュー済み
鋼の錬金術師は私が過去読んだ漫画の中でも、間違いなくトップに入る。
まずは、つべこべ言わずに手にとってみてほしい。絶対に後悔はしないはずだ。

ただ、何度読み返してもどうしても腑に落ちない点がある。
結局、一部の権力者のクーデターで、市民を完全に騙して全て綺麗に治まった。清々しいと言えばそうかもしれない。
しかし、それならば民主政への移行云々という話は出さない方が良かったのではないかと思うのだ。
善良であるが無知な市民がつくる議会がどうなるかは想像に容易い。
市民の側から勝ち取ってこその権利であって、与えられた権利なんてものはすぐに暴走してしまう。
長期スパンで考えるなら、マスタング大佐ら一派のやり方が最善だとは言いにくいのではないだろうか。
あくまで、軍上層部からホムンクルスを駆逐するというだけならばもう少し共感できたかと思う。 ただその場合にしても、おとうさま(フラスコの中の小人)のエピソードが他のホムンクルスに比べて薄いせいか、ラスボスであるのにも拘わらず魅力が無さすぎる。
最後の戦闘シーンで、彼を味方全員で攻撃する構図は「いじめ」のように見えなくもなかった。
漫画にそこまで求めるなと言われればそれまでかもしれないが、この作品はただの漫画とは一線を画している。イシュヴァール殲滅戦の表現1つとってみても、命や人間、平和についての究極的問いを発しており、さらにそれらに対する作者の強烈なメッセージを感じとることができる。だからこそ、非常に惜しいと思った。
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