カスタマーレビュー

2021年9月13日に日本でレビュー済み
物語云々はみんな書いてあるし、私も大抵同感できるから、本巻に自分が感じたものを書こうと思った。

哀しくて、切ない同時に、怒りも覚えた。彼女、オフィーリアはそんなやり方しか知らないことに、カルロスたちから背を向けて、逃げる一方のことに。そして、何よりゴッドフレイが中途半端に差した救い手に、苛立ちが収まらない。もっと早い段階で何かをするべきだ、カルロスもゴッドフレイも。彼女の居場所を作りながら、その居場所を守ってくれないし、人間関係の緩衝材にもなっていない、なんて好き勝手の人間たちだろう。
結果として、彼女をより追い詰められて、より幸せから遠ざかっていく。中途半端な”光”を知るより、何も知らないでただ闇の中にもがき続けるの方が断然いい。知らないから、辛くも何もない、知ったら一人ぼっちの事実に孤独を感じ、そして耐えなければもならない。ゴッドフレイやカルロスの元に戻れればの話だけど、彼女には他人と向き合うことはとても勇気が要るだろう。しかし周りは彼女に勇気というもの教えてはいないし、彼女自身も知る由はない、いつもそうやってきただから。
いい話だと思う、けれどそれは仕方がない悲劇じゃないんだ。なんの段階で誰ひとりでももっと相手の心に踏み入れる勇気があれば、まったく違い方向に向かってみんなの笑顔や幸せで飾り付けた結末にたどり着くだろうなぁ。キンバリーにいる以上そんな結末にたどり着くのは難しいですが、それでもたどり着くと信じている。そもそもうまくやっていないからこうなった、矛盾なことだが、それでも私は信じる。
でもこの過去の話は、変えられないし、やり直るもできない、当然後悔などもなんの意味がない。だから無力、無力で無力で、仕方ないんだ。
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