カスタマーレビュー

2015年8月28日に日本でレビュー済み
デビュー作『いつもふたりきりで』以来、リンゼイ・サンズは数少ない、名前買いする作者ですが、今回も、面白かったです。
刊行前の、あらすじでは、『約束のキスを花嫁に』の続編ということで、最初は、ヒーローが、前回のカップルの息子かと思っていたのですが、それにしては氏族名が違うなあ・・・と、思っていました。

AMAZONから送られてきてすぐに一気読みしたのですが、確かに続編で、前回の主人公のアナベルと夫となったロスもでてきます。
実は、二人に縁があったのは、ヒロインのジョーンの方でした。これは、読んでる途中で、すぐに推測され、確認できました。
ネタばれになるので、どういうつながりなのかは、ここでは割愛しておきます。

ジョーンは、母の臨終の床で渡された手紙をアナベルたちに届けるために、はるばるイングランドからスコットランドへ向かう途中に防寒に襲われ、ヒーローのキャムに助けられます。その際、手傷を送ったキャムを看病します。
ジョーンは、亡き母に仕込まれ、治療師・助産師だったのです。
キャムは、最初、男装していたジョーンを少年だったと思っていましたが、水浴びしていた姿を垣間見て、女性だとわかり、看病してくれていたときから好意をもっていたので、一気に欲望と愛情を持ち、ジョーンの方も、キャムのことを憎からず思っていたので、二人はなしくずしに一線を越えてしまいます。
スコットランドの有力氏族長の息子と、しがない(?)治療師の娘。身分違いの二人に将来はない以上に、ジョーンは助産師として、数々の出産に立ち会い、そのために亡くなる女性を見てきていたため、出産が怖くて、結婚なんかしないと心に決めていました。
キャムもまた、最初の妻と息子を出産で亡くしていたので、二度と結婚なんかしないと誓っていました。
そんな二人は、紆余曲折あって、結婚してしまいますが、お互いに、結婚したくないのに義務で結婚したと思い込んでいます。
どちらも、相手を愛しているのは、端からみたら丸わかりなのに、ボタンを掛け違えてしまったような感じだったのに、キャムの城に戻ると、長男をなんとか再婚させようと考えていたキャムの母親が、花嫁候補を大勢集めて待ち構えていました。
有望な花婿候補をゲットしようと集まっていたお嬢様たちにとって、キャムが家族に黙って、どこの馬の骨ともわからないジョーンと結婚してしまったことは、失望と妬み、恨みを買うことになります。
ただでさえ、キャムの家族に受け入れられないのではないかと悩んでいたジョーンは、数々の嫌がらせにあって、辛い目にあいます。
その上、花嫁候補だった令嬢の一人が亡くなってしまい・・・・・・。

この亡くなった令嬢というのが、まあ、ひどい仕打ちをする、ある意味、解りやすい悪役なんですが、身分が違うとか、育ちが違うとか以上に、ジョーンにはどうしようもない生まれのことでいびるんです。
でも、解りやすい悪役よりも怖いのは、にっこり笑って、味方の顔をしながら、彼女を陥れようとした、真犯人の方かもしれません。

前回、ヒロインのアナベルは、ドレス運がないヒロインと、後書きで訳者の方に書かれていましたが、ジョーンも同じくドレス運がないようです。
ほとんど着の身着のままで嫁いできたため、借りたり、誂えたりしたドレスが、いろいろあって汚れたりずたずたになってしまうのです。
その上、このドレスが事件の発端となってしまったりもするので、要注意です。

ロマンス小説に、コメディの要素を取り入れるという今までにない新境地で、他と一線を画すリンゼイ・サンズですが、今回のコメディリリーフは、キャムの花嫁候補の一人で、何かといえば気絶するミュアラインでしょう。
あまりに頻繁に気絶するので、最後の方は、みんな気にせず倒れた彼女をまたいでいくほどです。
でも、最後に一番重要な役割を果たしたのも、ミュアラインでした。
出来たら、彼女をヒロインにした続編を書いてくれないかな~と、期待したりしましたが・・・・・・。
こんなこと思うのは、私だけかもしれませんね。(実際、周りにいたらうっとうしかもしれませんもの)

2015年7月時点で、本国ではもうすぐ続編が刊行されると、後書きにありました。
日本で、翻訳・刊行されるのはいつごろでしょうか? 私はもちろん、予約して買います。
どうか、この作者が初めての方、一冊お手に取って読んでみてください。
そして、もちろん、ロマンス小説愛読者で、リンゼイ・サンズ大好きな方は、読んでみて損することない面白さです。
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