カスタマーレビュー

2018年10月4日に日本でレビュー済み
太平洋戦争開戦前夜というよ緊迫した時代に

帝国海軍の最新鋭戦闘機・ゼロを

同盟国の独逸に飛ばすというプロットは非常に

魅力的で大いに期待して読み始めました。

でも安藤大尉と乾空曹が出てくるあたりで「もうこの作家の作品はいいや」

と思ってしまいました。

この二人の戦闘機乗りの人物造形が漫画チックに過ぎると思いました。

こんな軍人が実在する(した)のでしょうか?

言っておきますが、「こんな人が実在するの?」とツッコミたくなるようなキャラクターに

「いや、もしかしたらいるかもしれねえぞ」と読者をして思わしめるのが

作家の才能ですよ。

ディケンズの「デイヴィド・コパフィールド」に出てくるアグネスは

私の理想の女性ですが、あれほど献身的で自己犠牲の精神に富んだ女性が

滅多やたらにいたら怖いわけです。

でも、そういうキャラクターを血が通った人物に仕立て上げるのが

作家の才能と努力です。

純文学だろうとエンターテインメントであろうとそれに変わりはない。

それを考えるとこの小説の安藤大尉と乾空曹はどうなんでしょうねえ。

カッコよすぎるところが帰って興ざめです

わざとらしいです。

私はガンダムが好きなほうで歴代シリーズの半分以上は鑑賞していると思うのですが、

いちばん苦手な作品が「サンダーボルト」なのですね。

だって連邦軍側の主人公のガンダム乗りがジャズオタクの自己陶酔型のキモイあんちゃんで

感情移入が全然できないんですよね。

あのあんちゃんほどじゃなけど、安藤・乾コンビは

血が通った、感情移入できるキャラでは私的にはなかったですね。
違反を報告する 常設リンク