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2018年10月29日に日本でレビュー済み
よくハードSFや衒学的ミステリについて、「難解だと思われがちだが、骨子はシンプルなエンターテイメントである」とか何とかいうワケのわからない評価がなされることがありますが、骨子だけ読むことは出来ないので、結局エンターテイメントとして楽しむことは不可能な場合が殆どです。また、シンプルなエンターテイメントでいいなら普通に娯楽作品を読むわけで、敢えて迂遠で晦渋な作品を読む理由がありません。

しかし、本書の場合、単に文章が多くて読む気がしないだけで、腰を据えて読めば分かりにくい内容ではありません。むしろ、よく言われているように、魔術や物語創造の入門という印象です。
そして何より、「判りやすくても、腰を据えるのすら嫌だ」という人であっても、斜め読みしても面白い本だということが重要な部分です。メタフィクション的要素やユーモア、魔術バトルなどが盛り込まれており……更にいうと、それすら読む必要が無いのです。
乱暴なことを言うと、文章を全部飛ばしても(翻訳者様、申し訳ありません)実験的で豪快・大胆なアートとコマ割りが全開なので、絵だけ見ても十分すぎるほど圧倒されます。しかも、ちゃんと意味があるのです。これだけでも一読の価値はあると思います。

それにしても、魔術について学び始める1巻から、より深く学んでいく2巻への流れは判りますが、この先、3巻はどうなるのでしょう?今後、邦訳予定があるとのことなので、楽しみです。
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