カスタマーレビュー

2021年5月27日に日本でレビュー済み
物語の全体の流れはよかったのですが、いかんせん主人公に感情移入できません。
小説を読んでいて一番ストレスが溜まるのは、登場キャラクターの評価が、作中の人間と読者で乖離することなんですよ。
やりたいほうだいやっている悪役がいたとしても、ちゃんと極悪人として処理されていれば、さほどモヤモヤすることはありません。

三部の主人公の程心ですが一言で言えば出しゃばりの無能です。
無能なら何もしなければいいのですが、彼女は責任感だけは無駄にあるんですよ。
そして2度も大きな……というより取り返しのつかない判断ミスをし、地球文明に災いをもたらします。
そんな彼女を大衆が高く評価している描写を見ていると、まるでおかしなカルト集団に紛れ込んだかのようです。

二部の主人公であるルオジーが数十年間の長きに渡り、たった一人で、三体文明と互角以上に対峙したのと比べるとあまりに酷い。
ルオジーは執剣者の名に恥じない実績を残したのですが、地球人は彼にまったく感謝していないがどころか、犯罪者扱いです。
むしろ敵である三体世界が彼に畏敬の念を持ち、一方程心はお嬢ちゃん扱いなのが皮肉です。

かくして地球文明は有史以来最大の危機を迎え、風前の灯という状況で下巻に続きます。
そして作品の核ともいえる暗黒森林攻撃ですが、これには度肝を抜かれました。
どんな致命的な攻撃がやってくるのかと予測していたのですが、まさに次元が違う攻撃です。
よくこんな発想できるなと感動したので、主人公への不満込みでも星5点。

Netflixでドラマ化するようですが、この暗黒森林攻撃の絶望を映像で見られる日を楽しみにしています。
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商品の詳細

5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
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