カスタマーレビュー

2014年8月27日に日本でレビュー済み
田中芳樹の全盛期を読んで育った世代は銀河英雄伝説やアルスラーン戦記のような物語を書きたいと思った読者は多いのではないでしょうか。
しかし銀河英雄伝説というパイオニアが強すぎて取っ掛かりが非常に難しい。
結局ほとんどの読者が田中芳樹の世代的な思想や軍事ネタなどのあら探しをして溜飲を下げるだけで
むしろ後続のハードルを上げて一代で終わってしまう方に舵を切られていたように思えます。

しかしこの作品はまるでヤンに対するユリアンのように真摯に努力して今の流れと折り合いをつけつつ
自分の好きだった本の続きの道を歩もうとしているように思えます。
きっと作者さんが一番足りないものを自覚しつつ、自分に書けるものを書こうとしているのではないでしょうか。
この本を読んでいるとその作者を想像して微笑ましく、ちょっと羨ましく、そして応援したくなりました。
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