カスタマーレビュー

2019年7月16日に日本でレビュー済み
古今の漫画やゲームで例えば魔王が勇者の里を住民ごと皆殺しにするなどはよくある設定なのだが、それだって強い使命や時に罪悪感すら伴って行われるもの。
しかし、この作品は違う。作中のキャラにも恐らく作者にも、根本的な人間性が欠けている。

多数の種族が住まう一つの街を、しかも主人公サイドが特に意味も無く虐殺しておきながらヘラヘラして済ますなんて生物の尊厳とか倫理観の枠を超えているし、そのままギャグテイストで2巻3巻と何度もネタにしてるのは作者と編集の正気を疑う。
主犯の2ヒロインは人間で無いから気にとめないのもまだ分かるが、良い人設定の主人公や生き残った住人たちまで総じてスルーなのだから、作者サイドは何も考えてないのだろう。

この作品は知名度が無いから炎上もしていないが、もしワンピースや銀魂などで主人公たちが善良な市民ごと無差別虐殺などしたら大炎上は免れない。
当然だ。
それは現実に起きた「ルワンダの虐殺」や、小学校で授業中の教室に手榴弾を投げ入れた弱者への非道なテロと、何も変わらない。
しかもこの作品はこの場面に限らず、1巻から総じて生物の尊厳や命の扱いが軽い。
うっかり相手をぶっ飛ばして殺しちゃったからヒロイン(元は蜘蛛)に食べて貰って証拠隠滅! という気持ち悪いノリ。

商品として読者に提供される過程で誰もまともな人間が抑止する事も無かったこと、そしてこれを面白いと賞賛する読者レビュー、その恐ろしさ。
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