カスタマーレビュー

2012年6月28日に日本でレビュー済み
自分はテレビシリーズSACを大変気に入っており、原作や劇場版等のシリーズを通しても攻殻機動隊を楽しませて頂いておりました。

今回、ふと本屋で「あ、漫画版があるのか。」と手にとったのが始まりで衝動買い。

というのも、あのような(TV版SAC)作品内容を漫画技法によって如何様に描くことができるのか、とても興味があったからです。
よくTVアニメ原作の漫画には、所謂ハショったりする無理やりな処理や原作の大きな改変等、漫画に変換する際にどうしても読者に対して同じような効果を与えにくい表現を原型が変わるくらい改変してしまうのを度々目にします。
またアニメと同時に展開していく漫画等には、アニメが先走ったり完結してしまったりする事で内容の時間経過が一瞬で動き始めたり、オリジナルストーリーになってしまったりと仕方ないとは言えファンとしてはガッカリすることも多いです。
正直ダメもとで手を出してみましたが、結果は正解でした。

まず漫画の目としての感想として、
過剰なコマ割りはせず、堅実に見やすく描くこの作家さんの技術は高く多いはずの吹き出し(情報量)が絵を邪魔しません。
そのため原作ほどのアクションシーンの迫力が少し薄れてしまってはいますが、読み易いし全然問題ないレベルです。
ただ個人的には全体を通して余白が多いと感じてしまったのでもうすこし断ち切りを使ったコマがあるとより見やすく迫力のある画面になるなぁと感じました。
キャラクターの表情が安定してくればもっと魅力的な漫画になるとおもいます。

内容、ストーリーとしては、
原作以上に感動させて頂きました、すばらしいアレンジです。
公認かどうかは測りかねますが、補填されていた加護タケシまわりの描写に関しては絶妙で、作品自体の感情移入できる入口を増やしながらシナリオのテーマ性に深みをまさせていました。
漫画や原作に対してとても友好的に制作されているように自分には感じられました。
原作が既に完結している為、焦る理由も内容的に(商業誌的には測りかねますが)はない筈ですので、是非この調子で丁寧に一巻一巻を作家さんなりのアレンジを加えつつ描いていってほしいと強く望みます。

全体を通してとても勉強になり、久しぶりに漫画をかって心から満足できる作品でした。
これを読んだあと全巻購入しましたが、やはりこの作家さんの創られる攻機は間違いありません。
そしてその中でも特にこの2巻はオススメです、人間のドラマがとても濃い。

最新刊を首を長くしながら待たせていただきます。
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商品の詳細

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