カスタマーレビュー

2019年3月30日に日本でレビュー済み
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、、、、」
 本書を読み終えて、まず浮かんだのは方丈記の一節でした。多くの人々が、汗と血を流し、懸命に生きた、そして滅んだ歴史です。

 前12世紀頃の(あるいはその前史から)東地中海沿岸地方の小さな町々に住む時代から、前146年のカルタゴの滅亡までの、約1千年にわたるフェニキア(人)の通史です。ギリシア史、ローマ史の中で断片的に出てくるフェニキアではなく、フェニキアを中心に置いて描かれた遠大な歴史物語です。大変勉強になりました。
 あの有名なハンニバルは、当書、全9章の中の第8章になってようやく登場します。長い長いフェニキア人の、西方へ植民してゆく歴史が綴られます。手許に世界史図表を置き、じっくりと勉強できました。
 ハンニバルは第二次ポエニ戦争後、東方シリアへ亡命していたとは知りませんでした。また、旧約聖書は歴史書の側面も持っていることに改めて思い至りました。
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