カスタマーレビュー

2021年5月2日に日本でレビュー済み
 タイトルからわかるように、ちばてつや氏の自伝的な短編マンガ集。かなり前のものが3編と、ことし描かれたものが1編、都合4つの作品が収められている。このうち『トモガキ』と題された作品は前後篇になっていて、そのぶん他の作品よりも読み応えがある。むろん、他の3編も相応におもしろい。

 個人的に感心したのは、氏のストーリー運び。さすがに大学で教鞭をとっているだけに、構成がしっかりしていて、語り口もユーモラスで読み手をひきつける。なんか、短編マンガの教科書って感じ。ムリなく読めて、しかも確実に心に残る。冒頭の『家路』なんて、ホントにしんみりとさせられたよ。

 ちばてつや氏は、今やレジェンド。大ベテランだ。それゆえ、若い人には、感覚的にちょっとピンとこないかもしれない。でも、当方は若くもないし、べつにイマドキの鋭い感性で描かれたマンガを望んでいるわけでもない。往年の氏の作品のファンだったら、大いにお勧め。損はさせないと思うよ。
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