カスタマーレビュー

2019年7月21日に日本でレビュー済み
前作「春の夢」は良かったです。好きです。それは、ブランカが、「人間の過ごす時間」と違う時間に入ったことで感じた、深い断絶感に心を打たれたから。でも、本作では、「エディス」で当時作者が想定した(であろうと読者の推測する)結末そのものが変更されてしまったために、エドガーのキャラクターがすっかり変質しまった。メリーベルを失った代わりにアランを得たエドガー。それが、「エディス」でアランをも失ってしまうがため、永遠の時で生きることを自ら放棄する。限りある命を選択したその決意が、人間である私たち読者の時間と重なり、「エディス」の最後は、心打たれるものとなりました。でも、本作で、エドガーは生き残り、死んだはずのアランを蘇らせようとする。その願望はもはや、永遠の時を生きることに執着する、クロエの醜さと大同小異に思えてしまう。新作であるなら、せめて「春の夢」のように、「エディス」の前のエピソードにしてほしかったです。新しい登場人物たちも、あまり魅力的に思えません… う~、残念。
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5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
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