カスタマーレビュー

2019年10月25日に日本でレビュー済み
待ちきれず電子書籍で購入、発売日に日付け変わってすぐ読んで、まさかのこれで完結でものすごくものすごく寂しい!

今巻は(も)、特に読み応えたっぷりでした!
いろんな登場人物の別の面が見れたり変化が感じ取られたり、まさに最終巻、完結ならではの集大成で素晴らしいに尽きる。まさにオールキャスト。うさぎのココも、わっぱも出ます。

レシピは残念ながら出てこないけど、アスパラ、ズッキーニ、さくらんぼにラズベリーやブルーベリー、桃などいろんな素材が登場して、丁寧に描かれてて美味しそうだった。
敢えて素材を主体に描写、また、プロジェクトである木のぬくもりのある椅子たちも、またさいごに出てくる料理も、この巻で黄理子が到達した思いを肯定しているようでなるほどな、と感心しました。

紫藤くんパパの若かりし頃がハンサムでもっと過去が見たかったなー。

黄理子と銀次の関係も少し年の離れた異性の友だちって距離感でよかった。せめて、かつての仲間として黄理子とは直接繋がっていないと、銀次の人との繋がりが途絶えてしまう。そういう心配に黄理子が気付いてるかはわからないけど、しゃーないなー、って銀次を受け入れたところに彼女の成長を感じた。

紅子は相変わらずイヤな女でした笑
もうここまで来たら笑うっきゃない。
この特殊な母子関係が円満に収まるわけがない。黄理子以上に紅子が子供で、母親にもなりきれない単なる1人のちっぽけな女、という感触をようやく得ました。作者さんがどういう意図のキャラにしたかったのか、多分私の読み方は間違っているような気はする。
ただ、母子関係もだけど黄理子や彼女をとりまく人間関係も、私たち読み手の気分やこれまでの生き方によって変わるもの。
それで良いんだと、作者さんからのメッセージが込められてる気がした。

実際のところ、親の片割れの素性がわからない、というのは足元に地面が無いような感じがするものです。これは黄理子と同じような家庭環境じゃないとわからないと思う。
黄理子はこれからもそれを抱えて生きていくんだろうけど、それを許容して進んでいける、その強さと達観は素晴らしいなと思ったし見習いたい。
言うと紫藤くんも、父親が彼から見れば駄目人間の反面教師で、それに幼い時点で気付いて、諦観して前向きに受け入れてる。紫藤くんのそんな生き方に黄理子が何か思う描写はないけれど、そばにいたからこそ、じわじわと良い影響を受けたのだと思う。
親子だからって仲良くする必要もないし言いなりになったり、敬ったり尊敬して生きる必要はない。どう親と接するか考え選ぶのは、子供の権利でもある。
そう言う意味では、紅子といい紫藤くんパパと言い親としてダメダメな人たちの元に生まれても(黄理子たちについてはもっとも方丈爺という存在がいたが)、食べる事さえちゃんとしていればすくすく成長してまっとうな人間になるんだと、そういうテーマも内包してるのかなと思う、ダメ親を持つ人たちへの作者からの応援メッセージでもある気がする。

ケチをつけるなら、出産したいと心を決めた黄理子だがそれなら暑いとはいえ毎日ジェラートはよくない!笑

まだまだ黄理子たちにはこれからも物語が続いていって、それを読みたいと心から思ってやまない。
それぞれの強烈で鮮烈なキャラクターの書かれなかった過去や未来をぜひ読みたいのですがコミックス出ないのでしょうか?

あと、ドラマ化してほしい。親子関係、人間関係、仕事、恋愛にそして食、こんなにたくさん、良いテーマを持った作品はあんまり無い。

佐野先生、長い連載お疲れ様でした!
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商品の詳細

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