カスタマーレビュー

2019年11月4日に日本でレビュー済み
初学者向けに難しい説明を省いて、わかったつもりにさせることが目的で、池上彰の書籍に似ている。
そのためよくよく読むと論理展開が飛躍していたり、破綻しているところが多々ある。

たとえば、
綿花の生産上位国の国民1人あたりGDPは、中国が8,000ドル、インドが1,600ドル・・・
→日本の1人あたりGDPは35,000ドルなので、日本人に支払う給料で、中国人が4.3人、インド人が21.5人・・・養える。
→なので、中国やインドは多くの労働力を雇用することができる。
→つまり、綿織物工業とは、多くの労働力を必要とする労働集約的工業といえる。そのため「就業機会」が増え、人口も増えていく。

ロジックの構成:
・この筆者のロジックは、「中国やインドは1人あたりGDPが低い」→「つまり人件費が安い」→「だから綿織物工業は労働集約的だ」
・正しいロジックは、「綿織物工業は人間の手が介在する作業が多く、労働集約型である」→「人件費が安い中国やインドで盛んになる」

問題点:
・産業の労働集約/資本集約を決定するのは、どれだけ設備投資を必要とするか、機械による自動化の程度であるが、そういった産業の特性に触れられていない。
・1人あたりGDPを持ち出すのは意味がわからないし、綿織物工業のような低付加価値の産業が多いからこそ、1人あたりGDPが下がるのであって、筆者の論理は因果関係が逆。
・というか上記の話に地理関係あるのか?水を大量に要するから河川の近くで発達する、消費地に近いなどに絡めたらよいのだが・・・。

終始このような謎の論理が展開されるため、読んだあとに自分の頭の中で再現することができず、何も残らない。
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