カスタマーレビュー

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2021年6月20日に日本でレビュー済み
<ウィル・トレント>シリーズ10弾。
今回は前日譚の<グラント郡>シリーズとリンクしている。8年前の、サラの元夫ジェフリー登場。
当時ジェフリーはミスを犯したのか?冤罪をでっち上げたのか?
事件内容は凄まじい、おぞましい女性への暴力。あまりにも凄惨だが、レイプ事件の頻度は日本の比ではないのだろう。そしてあとがきにもあるが、ここでは事件そのものと被害者やその家族に残る後遺症がシビアに描かれている。前作でも記述したが、女性作家ならでは、それもスローターならではの視点だ。

そしてもうひとつのテーマとなっているロマンス。サラのジェフリーへの想い、ウィルへの想い。ウィルのジェフリーに対するジェラシーも若干。 サラによる「ウィル流の後ろ向きな求婚の新型」にはウケた(日本人においては現実的だ)。サラとウィルのロマンスは本当に素敵で、私はシリーズ通してその箇所を先日再読してしまった。今回また一歩前進し、満足♡

長編だったが、いつも通り読み止まらない。犯人判明に関してはどんでん返し感がなかったが、退屈しない内容だった。ただ、不要なところも。例えば序盤のフェイスの無意味な会話、ジーナが襲われるまでの無駄に長い記述は同著者の『彼女が消えた日』を思い起こした。

私はこれまでレナを好まなかったが、<グラント郡>シリーズ2作では同情する気持ちも湧いていた。しかしここでは警察官として全く無能な上、文中の言葉を借りれば本当に“くそビッチ”だ。ジェフリーは絶対この時点で処分するべきだった!

余談になるが、一向に消えない超不快な半疑問形の会話が、外国でもあるのか?(カイリーの会話)
……昨今わが国のテレビリポーターから始終聴かされる、あらゆる接続に入る連弾「ですね~」など、おかしな話し方が益々はびこってしまっている。
そしていつまでたっても私はそれらに順応できないのであった…。
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