カスタマーレビュー

2017年8月28日に日本でレビュー済み
前回の作品の終わり方をみても作者さんはこれでこの小説を終わらせるつもりだったのだと思います。そういう終わり方でした。
アニメでのヒットでの周りの環境の変化すなわち出版や関連の業界、ユーフォフアンによる続編への熱望に後押しされて悩んだ末に描かれたものではないのかと思います。
登場人物はアニメの設定から逆輸入した子達も出てきます。もう、アニメとの両輪で各登場人物がキャラ立ちして作者の当初の設定から良い意味で独り立ちを始めている感じです。また、今回の低音パートも元気です。笑
そして学生の部活動という誰でも経験したこともある事、その思春期の子達の心の動きを描くのが武田綾乃さんの持ち味ですが、本作でも部活動のあるあるがこれでもかという位にてんこ盛りです。部活での後輩への指導の難しさ、上手い後輩と下手な先輩でのオーデションを巡る出来事、希美とみぞれの歪な関係の展開、楽しみながらやろうとする子と求道的に真摯にやろうとする子との衝突、久美子と秀一の初々しい交際の日常。どれも楽しめる話ばかりです。でも奏の副部長である夏紀への反応は非礼、無礼で現実ではあり得ない事。現実なら周囲から初っ端から排撃されること間違いなしですが物語展開から必要な事だったのでしょう。無理筋と思いましたが話は面白かったので良かったです。
いろいろと伏線はばら撒かれました。プロローグとエピローグ、そして自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」の内容が今後の展開の大きな流れを作るのでしょう。後編は希美とみぞれをを軸にしていきそうです。そして1年指導係という事で多くの部員との接点が持てた主人公、黄前久美子。黄前相談所が大活躍の予感です。
1年生が43人入った事による大所帯。京都アニメーションもアニメでは一人一人の設定は大切にするので人物設定が大変ですね。
後編が楽しみです。
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