普段、工業用機械や電気設備の点検をしていれば違和感無く使えますが、それ以外の人にはどういうものか理解し難いかもしれません。
これは-18～275℃という非常に広い範囲の温度を測定することができます。
0～100℃の範囲のものを測定する時の精度は+-2℃です。
ですから体温の測定には使用できません。
ものすごく熱い機械とものすごく冷たい機械、普通の温度の機械をこれ1台で測定可能というのがこの種の温度計の特徴であり長所です。
測定方法は緑色のトリガーを引くと赤いレーザーが照射され、ディスプレイに温度が表示されるというシンプルなものです。
測定時間7秒とありますが、実際の測定は0.5秒で完了し、即座に画面表示がされます。
この7秒というのは「トリガーを離した後、画面が表示され続ける時間」です。
英語のデータシートでは「Display hold」となっているのですが誤訳したようです。
（最初の画像がスペックシートの抜粋です。）
測定対象についても注意が必要で、レーザーは照射されますが、照射されている一点の温度を測定するわけではありません。
これもきちんと本体上部に記載されているのですが、下記のような一定範囲の平均値となります。
「測定対象からの距離が200mmの場合は直径25mmの円範囲の平均」
「測定対象からの距離が400mmの場合は直径50mmの円範囲の平均」
「測定対象からの距離が600mmの場合は直径75mmの円範囲の平均」
注意しなければならないのが、測定範囲内に熱いものと冷たいものがあるとそれらの平均値が表示されるということです。
2枚目の画像は壁に敷設された熱いパイプを測定するケースですが、
画像左側のように、遠くから測定すると壁とパイプの両方が測定範囲に入り、低めの値が出てしまいます。
きちんと測定範囲にパイプだけが入るようにすると、パイプの値のみが表示されます。
長くなりましたが、これはプロ用の機器ですのできちんとスペックシートが読める人が買ってください。
メーカーはきちんとスペックを表示しており、私が確認した範囲ではきちんと使用できています。
何の知識もなく、勉強する気もない素人が星1をつけるなど、メーカーに対して失礼です。
| メーカー | フルーク(FLUKE) |
|---|---|
| Part number | FLUKE-59 |
| 商品の重量 | 200 g |
| 製品サイズ | 15.2 x 3.8 x 10.2 cm; 200 g |
| 電源タイプ | バッテリー式 |
| Measurement Accuracy | カタログ値参照 |
| 付属品 | 本体 |
| 電池付属 | はい |
| 電池使用 | はい |
| バッテリーのタイプ | アルカリ |
| 商品寸法 (長さx幅x高さ) | 15.2 x 3.8 x 10.2 cm |
