善意を向ければ善意が返ってくるという平和な物語。
主人公のドゥは底抜けに可愛くてとっても良い子。
人間を虐げ虐殺する立派な魔族に育って欲しいと願う周囲が右往左往するギャグコメディ。
ただ、設定上は人間は強制労働を強いられ、結局のところ魔族からは差別の目で見られているという事実は確実に存在する。
また、不審者(同じ魔族)を捕縛したが拷問でも口をわらない→なら睨めっこで笑わせようというエピソード、これも場は和みましたが、結局エピソード外の部分で出たであろう自白の内容によっては、あの男性は無事では済んでいない可能性もあります。
それを明るいギャグにしても良いのかという矛盾は、実は「魔王である父親も結局のところ優秀な王で、言うほど残虐ではなく、治世に秀でている」という設定である程度解消されています。
その設定がハッキリ出たのは1回くらいで、もう少しわかりやすく前面に出しても良い気がします。
それが無いと読者目線では「ドゥがいないところでは毎日何十人くらい殺されてるんだろう」という不安が拭えないと思います。
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