ヒロインは大英帝国の伯爵家の令嬢で、優秀で美しい兄に比べて冴えない容姿
と自分自身の容姿や才能にコンプレックスを持っています。
加えて病弱であったことから、自分の体を労わるために薬膳料理等の料理の
知識や技能に秀でています。
幼い頃に出会った伯爵家の少年ヒーローに一目ぼれをしますが
彼からは貴族同士の「家と家との結びつきだ」と突き放されます。
ヒロインは婚約者となった少年の言葉に失望しますが、惹かれる気持ちを
抑えることができませんでした。
ヒーローの伯爵家が火事になり、ヒーローを除いた家族はすべて
亡くなってしまうという痛ましい事件が起こるのですが、その後
青年となったヒーローと再会したヒロインは、ヒーローが別人では
ないかという疑惑を持ちます。
記憶の断片に眠る少年ヒーローと目の前の青年が結びつかないのです。
再会したヒーローは、過去にヒロインに冷たい言葉を浴びせたことは
忘れたかのようにヒロインに愛を囁いてきます。
ネタばれになるので細かいことは書きませんが、ヒーローとヒロインの
過去を巡ってもっとミステリアスな展開が待っていると思ったのですが
意外とあっさりヒーローの正体はわかります。
もっとミステリアスに、ヒーローともう一人の「セオドア」がかき乱して
くれる展開ではなかったのが肩透かしでした。
話はうまく伏線を処理はしていると思ったので☆3で評価します。
もっとミステリアスな展開や紆余曲折が欲しかったなぁと個人的には思いました。
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