己の選択如何で世界の命運を左右する時でもカナタは変わらず飄々としている。
私は当初、彼を無責任、若しくは現実離れした架空の人物だと思った。
しかし、カナタの原型は仏教の創始者である仏陀だと仮定すると作者の疑問は大分氷解する。
カナタの何物にも、例え己の感情さえ縛られない心は仏陀の唱えた中道思想によく似ている。
世界の理、組織の思惑、そして嫉妬や羨望といった感情から抜け出しているカナタの存在は俗世間から見れば異質。
異質な存在は弾かれるのが道理なのに俗世間に居座っているので違和感を覚える。
カナタの最強はいわば後付け、つまり俗世間に居座るために付随された能力。
ただ、カナタ自身俗世間にいるのがつらいのだろう。
最後に、何もかも放り出してミソラ達のもとに向かったのはその表れだと作者は考える。
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空戦魔導士候補生の教官8〈電子特別版〉 (富士見ファンタジア文庫) Kindle版
《ベベル》第一人工空島地下都市へ運ばれたカナタは、呪力の本来の持ち主エミリー・ウィットベルンと出逢う。そして――「エミリー・ウィットベルンを殺さなければ、貴方は死ぬことになります」と告げられて――!? 〈電子特別版〉として、6・7巻カバーの文字なし〈完全イラストバージョン〉を特別収録!
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2015/10/25
- ファイルサイズ7869 KB
-
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商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
諸星/悠
第24回後期ファンタジア大賞、金賞受賞作『空戦魔導士候補生の教官』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
第24回後期ファンタジア大賞、金賞受賞作『空戦魔導士候補生の教官』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
“魔甲蟲”という脅威によって地上を奪われ、天空の浮遊都市に人類が住まう世界。人類は魔力をもって“魔甲蟲”に対抗するウィザード―空戦魔導士を生み出していた。狂乱に陥ったカナタが運ばれたのは“ベベル”第一人工空島地下―教皇陛下のつくりし隠れ都市だった。カナタは自身に宿る呪力の源、エミリー・ウィットベルンと邂逅を果たすのだが…それは殺し合いの幕開けだった。冷酷に響くクリスの声。「三日以内にエミリー・ウィットベルンを殺さなければ、貴方は死ぬことになります」裏切り者と落ちこぼれ少女たちの学園バトルファンタジー! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B016JKRMK0
- 出版社 : KADOKAWA (2015/10/25)
- 発売日 : 2015/10/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 7869 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 311ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 199,780位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,599位富士見ファンタジア文庫
- - 23,362位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月22日に日本でレビュー済み
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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年12月22日に日本でレビュー済み
アニメが終わり、次の空が見つからない空戦難民もとい空士の皆さまおひさしぶりはじめまして
前々巻にて、カナタの力の秘密を探るために空戦舞踏祭の舞台となる浮遊都市ベベルに到着した落ちこぼれ小隊E601と参加者の面々でしたが、人型魔甲虫であるゼスが議会を掌握し、ベベルの空戦魔導士からも信頼が厚いという、人類を束ねる教皇派と人類側にとっては不利な状況だと言うことを知ることになります。
そんななか、カナタは黒幕であるゼスと会い魔甲虫側の味方になるよう誘われますが、そこは我らがカナタさん、食事をご馳走になりながら毎度のごとくぶっきらぼうに断ります。
兄であるゼスのプライドを傷つけたことから逆恨みした妹エリスとリーゼリット、配下の魔甲虫に闇討ちされるカナタさん。
そこに現れるどう見てもロイドさんポジのリバーさん。
カナタさんの奇怪な行動に振り回され続け、あんたの行動パターンなんかもはやお見通しよ!とばかりに参戦したE601小隊のメンバーと連携することによって辛くも魔甲虫を撃退。
しかし、去り際にエリスの策略によってカナタは対魔甲虫の切り札の崩力を暴走させられ絶対絶命の危機に陥ります。
教皇派の一員でもあったパシリバーの提案もあり地下都市に身を隠していた教皇派の元に身を寄せる結果となりました。
そして、今巻ではカナタさんの体に宿っていた呪力の源であり、ミソラ達と出会う前の魔甲虫との戦闘で瀕死の傷を負ったカナタさんを救った命の恩人でもある人型魔甲虫のエミリーと邂逅します。
しかし、そのエミリーを3日以内に殺さないとカナタの命はないことが明かされ、殺さなければならないはずのエミリーは生きることに執着していなくて・・・
エミリーの陽気な振る舞いと笑顔の裏に隠しているものを感じ取ったカナタさんは、いつもどおり飄々としながらもひとりの空戦魔導士として自分のためでもあり彼女のために策を巡らします。
個人的にお気に入りは、カナタがエミリーに「もしも明日が世界最後の日だったら何をして過ごす?」と質問します。
そして、苦悩のすえにエミリーは答えを出し、カナタにそっくりそのまま質問をし返します。
そのときのカナタの答えがとてもカナタらしくていいと思いました。
彼が不屈の闘志の象徴というのも納得ですし、崩力に対抗する強大な力を持つに十二分な説得力を持つ今巻最高のベストエピソードだと思いました。
ちなみに、カナタの教え子であるE601小隊のメンバーですが空戦舞踏祭に出場するため、今回はカナタとは別行動となりエピローグでしか登場しません。
なので、彼女たちの活躍と闇から迫る手に関しては来年2月に出る次巻に期待して待ちましょう!
☆今回気になったところ
・カナタとエミリーの戦いで一挙手一投足感を出すためでしょうか。
文章のリズムが変わってプロレス実況チックになった部分があるのですが、私の脳が古いのか想像が追いつかず、そこだけ何度か読み直しました(苦笑)
ただ実験的で面白い文章だとは思います。
・イラストは相変わらず綺麗で女の子も可愛いですが、文章にあわせてカナタさんの服が破れ傷を負って流血していたら迫力も出てよりグッドかなと思いました。
・絶力で発動できる特殊な技は戦技ではなく奥義としてもいいんじゃないのかな?と思いました。
・リコとリコリスなど似たような名前があって、なにかしら意図しての物なのかなと思いました。
☆読んでいて
・文章も最初の頃と比べると誤字脱字は少なくなりましたし、もともとあった読みやすさにこの作者さんならではテンポの良い文章がレベルアップしていて、そこに感情を揺さぶるエピソードも自然に組み込めていて読み終わったあとの清々しさはなんとも言えないレベルになってきたと思います。
・リバーがS128小隊でいうロイドさんポジで途中から予兆がありましたが最後の扱いの酷さに爆笑しました。
・今巻でカナタさんがピッコロさん並に育成能力の高い孫悟空という認識に至りました
最初は奇を衒った作品かと思いきや完全に王道な空戦に今年一年楽しませていただきました。
来年も空戦に期待してます!
前々巻にて、カナタの力の秘密を探るために空戦舞踏祭の舞台となる浮遊都市ベベルに到着した落ちこぼれ小隊E601と参加者の面々でしたが、人型魔甲虫であるゼスが議会を掌握し、ベベルの空戦魔導士からも信頼が厚いという、人類を束ねる教皇派と人類側にとっては不利な状況だと言うことを知ることになります。
そんななか、カナタは黒幕であるゼスと会い魔甲虫側の味方になるよう誘われますが、そこは我らがカナタさん、食事をご馳走になりながら毎度のごとくぶっきらぼうに断ります。
兄であるゼスのプライドを傷つけたことから逆恨みした妹エリスとリーゼリット、配下の魔甲虫に闇討ちされるカナタさん。
そこに現れるどう見てもロイドさんポジのリバーさん。
カナタさんの奇怪な行動に振り回され続け、あんたの行動パターンなんかもはやお見通しよ!とばかりに参戦したE601小隊のメンバーと連携することによって辛くも魔甲虫を撃退。
しかし、去り際にエリスの策略によってカナタは対魔甲虫の切り札の崩力を暴走させられ絶対絶命の危機に陥ります。
教皇派の一員でもあったパシリバーの提案もあり地下都市に身を隠していた教皇派の元に身を寄せる結果となりました。
そして、今巻ではカナタさんの体に宿っていた呪力の源であり、ミソラ達と出会う前の魔甲虫との戦闘で瀕死の傷を負ったカナタさんを救った命の恩人でもある人型魔甲虫のエミリーと邂逅します。
しかし、そのエミリーを3日以内に殺さないとカナタの命はないことが明かされ、殺さなければならないはずのエミリーは生きることに執着していなくて・・・
エミリーの陽気な振る舞いと笑顔の裏に隠しているものを感じ取ったカナタさんは、いつもどおり飄々としながらもひとりの空戦魔導士として自分のためでもあり彼女のために策を巡らします。
個人的にお気に入りは、カナタがエミリーに「もしも明日が世界最後の日だったら何をして過ごす?」と質問します。
そして、苦悩のすえにエミリーは答えを出し、カナタにそっくりそのまま質問をし返します。
そのときのカナタの答えがとてもカナタらしくていいと思いました。
彼が不屈の闘志の象徴というのも納得ですし、崩力に対抗する強大な力を持つに十二分な説得力を持つ今巻最高のベストエピソードだと思いました。
ちなみに、カナタの教え子であるE601小隊のメンバーですが空戦舞踏祭に出場するため、今回はカナタとは別行動となりエピローグでしか登場しません。
なので、彼女たちの活躍と闇から迫る手に関しては来年2月に出る次巻に期待して待ちましょう!
☆今回気になったところ
・カナタとエミリーの戦いで一挙手一投足感を出すためでしょうか。
文章のリズムが変わってプロレス実況チックになった部分があるのですが、私の脳が古いのか想像が追いつかず、そこだけ何度か読み直しました(苦笑)
ただ実験的で面白い文章だとは思います。
・イラストは相変わらず綺麗で女の子も可愛いですが、文章にあわせてカナタさんの服が破れ傷を負って流血していたら迫力も出てよりグッドかなと思いました。
・絶力で発動できる特殊な技は戦技ではなく奥義としてもいいんじゃないのかな?と思いました。
・リコとリコリスなど似たような名前があって、なにかしら意図しての物なのかなと思いました。
☆読んでいて
・文章も最初の頃と比べると誤字脱字は少なくなりましたし、もともとあった読みやすさにこの作者さんならではテンポの良い文章がレベルアップしていて、そこに感情を揺さぶるエピソードも自然に組み込めていて読み終わったあとの清々しさはなんとも言えないレベルになってきたと思います。
・リバーがS128小隊でいうロイドさんポジで途中から予兆がありましたが最後の扱いの酷さに爆笑しました。
・今巻でカナタさんがピッコロさん並に育成能力の高い孫悟空という認識に至りました
最初は奇を衒った作品かと思いきや完全に王道な空戦に今年一年楽しませていただきました。
来年も空戦に期待してます!