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萩尾望都

感謝知らずの男 (小学館文庫) (日本語) 文庫 – 2000/8/10

萩尾望都 (著)

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本の長さ

301ページ
言語

日本語
出版社

小学館
発売日

2000/8/10
ISBN-10

4091912583
ISBN-13

978-4091912589
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商品の説明

出版社からのコメント

不眠症に悩むダンサーのレヴィ。安らぎを求めて引っ越した先の隣人は!? ナイーブな青年の内面を描いた人気傑作シリーズ。

登録情報

出版社 : 小学館 (2000/8/10)
発売日 : 2000/8/10
言語 : 日本語
文庫 : 301ページ
ISBN-10 : 4091912583
ISBN-13 : 978-4091912589

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ブルーローズ

美しくシビアな世界

2015年5月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

容姿にも、才能にもめぐまれているのに、バレエの世界では性格がナンあり、とささやかれる主人公、しかし新しいパートナーから痛い現実をつきつけられる。
なんて人間は多面的なんだろうか。１００パーセント明るいだけの人もいなければ、１００パーセント暗く人つらい人もいない。

友達の裏切り、肉親の病気とシビアな内容もあるが、それを感じさせないで読者を巻き込むのはさすがです。正確なポジション、バレエに対する愛をも感じさせる作品でもあります。

指先や衣装の細部まで妥協しない描写が説得力をもち読者にせまってくる。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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親切の押しつけ

2019年12月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

主人公が不用な物をもらって困ってました。
私は友人に菓子とクマのぬいぐるみをもらいましたが、不用です。太るのは、こわいです。ぬいぐるみは沢山あります。主人公の気持ちがわかりました。

2013年11月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

絵が相変わらずきれいで、バレエの踊りも沢山入っており、気に入りました。お話の内容はもちろん、萩尾先生ならではです。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Amazon カスタマー

面白いお話

2016年10月16日に日本でレビュー済み

萩尾望都さんのバレエ・シリーズでは、このレヴィが主人公のものが一番面白いと思います。
カメラマンとの出来事を描いたものが一番萩尾さんらしいと思います。
なぜなら、男同士の友情ものだから。七十年代と違い、萩尾さんはありふれた（？）名前・地名を使用しています。
女性カメラマンの名字がアンデルセン。「ローマへの道」の女の子のいた土地がシェルブールという具合に。
萩尾さんは大変ユーモアがある漫画家です。これらの作品もユーモアたっぷりです。
とても面白かったのでオススメします。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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目を背けたくなる現実もしっかりと描き上げる萩尾先生。

2013年7月1日に日本でレビュー済み

萩尾先生は、シビアな人間関係を目をそらすことなく描き上げる。すごいと思う。先生のいくつもの作品を読んでいると、特に主人公の周囲に出てくる大事な登場人物の性格に腹が立って、読むのがきつくなることも多い。

1話目の「感謝知らずの男」では、ほうっておいて欲しいレヴィに対し、「私たちはこんなに親切にしているのよ」とずけずけと生活や心の中にまで踏み込んできて、善意を押しつけてくる2人の男女。それに対して「もうほうっておいてくれ」と言うと、自分たちの善意が感謝と共に受け取られないことに腹を立て、「人格に欠陥があるんだよ」と言ってくる始末。彼らにとっての「善意」とは、見返りを期待するもので、自分たちの満足のためには相手の気持ちはどうでもいいのだな、と思うと腹立たしい。

3話目は、売れたことで人が変わってしまった友人。しかしその後は鳴かず飛ばず。芸術で生活していこうとしてもなかなか売れなくて生きていくのが大変な時、相手は友情よりも自分が生きることを選んだ。でもそれに傷付くレヴィ。純粋なのだな…と。

前後するが、2話目は、相手に対して思いやりを今ひとつもてずにいるレヴィが描かれている。その彼がスランプに陥った先に見つけたものは大きい。

4話目、5話目は、同じバレエ団の別な人物たちが主人公になっている。数年後の大人になったレヴィも数ページ出てくるが、多感な時期を過ぎてすっかり落ちついた青年になっている印象を受けた。

それから、精神科病院に入院している兄を持つレヴィ。おそらく親はとうに長男を見捨てているのではないか、という雰囲気も感じるが、弟であるレヴィは頻繁に面会に行っている。時に話が通じない相手を避けることなく面会に行けるレヴィは、勇気があって強い。そう感じた。

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Serendipity

作者のまっすぐな視線に共感を覚える

2013年6月4日に日本でレビュー済み

私は萩尾先生の永年のファンですが、質の高い諸作品のなかで、
バレエものに対してはあまり興味が持てませんでした。
バレエのポーズの美しさや造詣の深さには魅せられますが、
肝心の人間ドラマがいつもの萩尾先生の作品ほど
深く描かれていないように感じていました。

というわけでこの『感謝知らずの男』も未読でしたが、読んでみて自分が
おおいに勘違いをしていたことを知らされました。
デリケートでバレエで自己を表現する主人公レヴィがいかにもアーティストらしく、
善意を押し売りする人びとが登場する第1話も、
ロマンチストで理想家肌の写真家が世俗的な成功をおさめてから堕落していく第3話も、
萩尾先生らしい鋭い観察眼に裏打ちされた人間描写が光っています。
第3話を読んで「芸術家には忍耐が必要」というチェーホフの戯曲「かもめ」の
一節を思い出しました。

第3話ではレヴィが友人との交流で傷つけられた苦しみから
目を背けず、憎んだり恨んだりしながらも自分の感情をごまかさない点に共感しました。
『残酷な神が支配する』に少し通じるものがある作品かもしれません。

第４話、第5話はレヴィが脇役として登場するバレエダンサー同士の愛らしい恋物語です。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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あいりす0429

年を経てなおズシンとくる物語。

2010年6月6日に日本でレビュー済み

　個とバレエに生きるレヴィは、世話好きな隣人と「ひたすら女の子」なその彼女に息も絶え絶え。
「君は子供だ」「あなたのためにしたのよ」と言う人ほど、時間や心を相手から奪おうとするのです。自分の
ワガママでちっちゃな世界に気が付いていない。
これを読んだ20代の頃は求められ与えられるレヴィに「勿体ない」と感じていましたが。10年たってみると
「あ〜わかるわかる」とうなずく事しきり。こんな風に思って生きていてもいいんだわと少し楽になります。

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インコ

バレエもの

2003年9月17日に日本でレビュー済み

お得意のバレエものです。萩尾さんのバレエものは、身体のポジションとか用語とかが正確で、経験者が見ても安心できます。
よくバレエをご覧になっているんだなぁと思います。とは言っても、この作品でバレエシーンは少ないのですが。。。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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