最終巻。家康は、自分の死後も泰平を続かせるために思案し続ける。その中心にあるのは、人間の善性に対する信頼、自己の天命に対する責任、といったところか。自らの使命感にしたがって厳しく行動することにより、家康自身の器量だけでなく家康のまわりの人たちの器量も大きくなっていく。それでも家康の境地を理解できている人たちはまだまだわずか。
「徳川家康」は、後半は説話的な内容になっていく。それだけ、山岡荘八の平和に対する希求心が深く顕れている。
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徳川家康〈26〉立命往生の巻 単行本 – 1983/4/1
- 本の長さ440ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1983/4/1
- ISBN-104061805266
- ISBN-13978-4061805262
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1983/4/1)
- 発売日 : 1983/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 440ページ
- ISBN-10 : 4061805266
- ISBN-13 : 978-4061805262
- Amazon 売れ筋ランキング: - 928,584位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 170,582位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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著者について
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1907~1978。新潟県生まれ。十四歳で上京の後、長谷川伸に師事。昭和13年、懸賞小説に入選し文壇デビュー。昭和25年から新聞に『徳川家康』を 連載開始。十八年がかりで完成したこの大河小説は「経営トラの巻」としても幅広い読者を獲得、五千万部突破という戦後、最大のベストセラーとなる。同作品 で「吉川英治文学賞」を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 新装版 豊臣秀吉(4) (ISBN-13: 978-4063706994)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
48 件のグローバル評価
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今から20年前と2007年の2度に渡って読破しました。内容はくどくど説明するまでもありません。人生でこんな大作を読んだ満足感にただただ感慨を覚えます。他の歴史小説を読むたびにこの「徳川家康」と比較してしまうほどのバイブル的存在の小説です。興味本位に全26巻の登場人物を調べてしまいました。ざっと2200名にも及びます。(故人等も含む)その姻戚関係も調べようとしましたが途中で挫折したほどです。ぜひまだ読んだことの無い人お勧めしたいです。最後にもう一度読破する希望与えてほしい、そんな小説です。一般文学通算261作品目の感想。1987/04/12二回目読書 200707/31(in中国・山東省・青島)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月6日に日本でレビュー済み
大坂の両役が終わり、武家、禁裏、寺社への諸法度を公布することで
幕府の体制が確立してゆく・・・・・
いわば‘創業期’の問題点を家康公は見事にまとめ、
その視線は国内のみならず、国外へも向けられたものでした。
新政の亀鑑に魂を入れるため、その姿勢は鬼気迫るものがあった事でしょう。
この‘創業期’に影を落とすのが、伊達政宗と松平忠輝の存在でした。
無論、今となっては彼らに幕府転覆の謀も実力もあろうはずがありません。
しかしそれだけ未だ世情は不安定だった証です。
最期に家康公は伊達政宗と‘邂逅’します。これは政宗にとっても大きな
出来事でした。この感懐が後に、巷間名高い‘残躯天の赦す処’となるのでしょう。
松平忠輝は残念でした。功業には犠牲はつきものですが、忠輝の傲慢や横着ぶりは
新体制には馴染まないものでした。斬り取り勝手の戦国の世は終息したのです。
為政者は長幼の序を尊び、朱註をもって領民を感化し、寄らしめる・・・・。
大坂の秀頼母子の事もあり、泰平へのスケープゴートに家康公は
敢えて松平忠輝を指名したかのようでした。
泰平招来の悲願の下、幾多の難事を乗り越え300年の永きに渡り
侵略を許さず、侵略をせずという世界史上にも稀有な長期安定政権の礎を
ついに家康公は築いたのでした。
この作品が世に出たのが昭和25年の事。完結するまでに18年という月日を費した
文字通りの超大作です。太平洋戦争での敗戦を噛みしめ‘徳川家康’という人物と
その時代を通して日本とそして日本人のあるべき姿を山岡先生は筆に込められたと
思います。家康公の拓いた‘江戸時代’ですがこの時間軸は功罪相半ばと
いわれます。罪の部分はといえば世界的な潮流だった中世の大航海時代への扉を
自ら閉ざし、国民の性格思想ともに矮小化させただけであると・・・・。
この批判は如何でしょう?
やがて15代将軍慶喜が大政奉還を決断し明治維新を迎えます。
農本主義の国が富国強兵のスローガンのもと重商主義に舵を切り、
欧米列国の帝国主義と覇を競います。その明治の頃の人物たちを涵養したのは
いうまでもなく江戸時代の庭訓でした。士農工商という身分の中で、特に
武士階級の知識や秩序や正義に関わる意識は日本独自の‘武士道’として
結実していきました。
多難だった時代を支え拓いた、明治の気骨とはすなわち、
江戸時代の精神だったわけです。
家康公の生涯から江戸時代をもう一度見つめ直す事は
疲弊した今の日本に生きる日本人たちに実は一番必要な事と思いますね。
大作でしたが、飽きさせる事のない山岡先生の全26巻。
再読、再々読するとその時々の味わいが出てくる名作です。
是非ともお奨めします。
幕府の体制が確立してゆく・・・・・
いわば‘創業期’の問題点を家康公は見事にまとめ、
その視線は国内のみならず、国外へも向けられたものでした。
新政の亀鑑に魂を入れるため、その姿勢は鬼気迫るものがあった事でしょう。
この‘創業期’に影を落とすのが、伊達政宗と松平忠輝の存在でした。
無論、今となっては彼らに幕府転覆の謀も実力もあろうはずがありません。
しかしそれだけ未だ世情は不安定だった証です。
最期に家康公は伊達政宗と‘邂逅’します。これは政宗にとっても大きな
出来事でした。この感懐が後に、巷間名高い‘残躯天の赦す処’となるのでしょう。
松平忠輝は残念でした。功業には犠牲はつきものですが、忠輝の傲慢や横着ぶりは
新体制には馴染まないものでした。斬り取り勝手の戦国の世は終息したのです。
為政者は長幼の序を尊び、朱註をもって領民を感化し、寄らしめる・・・・。
大坂の秀頼母子の事もあり、泰平へのスケープゴートに家康公は
敢えて松平忠輝を指名したかのようでした。
泰平招来の悲願の下、幾多の難事を乗り越え300年の永きに渡り
侵略を許さず、侵略をせずという世界史上にも稀有な長期安定政権の礎を
ついに家康公は築いたのでした。
この作品が世に出たのが昭和25年の事。完結するまでに18年という月日を費した
文字通りの超大作です。太平洋戦争での敗戦を噛みしめ‘徳川家康’という人物と
その時代を通して日本とそして日本人のあるべき姿を山岡先生は筆に込められたと
思います。家康公の拓いた‘江戸時代’ですがこの時間軸は功罪相半ばと
いわれます。罪の部分はといえば世界的な潮流だった中世の大航海時代への扉を
自ら閉ざし、国民の性格思想ともに矮小化させただけであると・・・・。
この批判は如何でしょう?
やがて15代将軍慶喜が大政奉還を決断し明治維新を迎えます。
農本主義の国が富国強兵のスローガンのもと重商主義に舵を切り、
欧米列国の帝国主義と覇を競います。その明治の頃の人物たちを涵養したのは
いうまでもなく江戸時代の庭訓でした。士農工商という身分の中で、特に
武士階級の知識や秩序や正義に関わる意識は日本独自の‘武士道’として
結実していきました。
多難だった時代を支え拓いた、明治の気骨とはすなわち、
江戸時代の精神だったわけです。
家康公の生涯から江戸時代をもう一度見つめ直す事は
疲弊した今の日本に生きる日本人たちに実は一番必要な事と思いますね。
大作でしたが、飽きさせる事のない山岡先生の全26巻。
再読、再々読するとその時々の味わいが出てくる名作です。
是非ともお奨めします。
2010年3月24日に日本でレビュー済み
内容はくどくど説明するまでもありません。
人生でこんな大作を読んだ満足感にただただ感慨を覚えます。
他の歴史小説を読むたびにこの「徳川家康」と比較してしまうほどのバイブル的存在の小説です。
興味本位に全26巻の登場人物を調べてしまいました。
ざっと2200名にも及びます。(故人等も含む)
その姻戚関係も調べようとしましたが途中で挫折したほどです。
ぜひまだ読んだことの無い人お勧めしたいです。
最後にもう一度読破する希望与えてほしい、そんな小説です。
一般文学通算261作品目の感想。1987/04/12
二回目読書 200707/31(in中国・山東省・青島)
今から20年前と2007年の2度に渡って読破しました。
内容はくどくど説明するまでもありません。
人生でこんな大作を読んだ満足感にただただ感慨を覚えます。
他の歴史小説を読むたびにこの「徳川家康」と比較してしまうほどのバイブル的存在の小説です。
興味本位に全26巻の登場人物を調べてしまいました。
ざっと2200名にも及びます。(故人等も含む)
その姻戚関係も調べようとしましたが途中で挫折したほどです。
ぜひまだ読んだことの無い人お勧めしたいです。
最後にもう一度読破する希望与えてほしい、そんな小説です。
一般文学通算261作品目の感想。1987/04/12
二回目読書 200707/31(in中国・山東省・青島)
内容はくどくど説明するまでもありません。
人生でこんな大作を読んだ満足感にただただ感慨を覚えます。
他の歴史小説を読むたびにこの「徳川家康」と比較してしまうほどのバイブル的存在の小説です。
興味本位に全26巻の登場人物を調べてしまいました。
ざっと2200名にも及びます。(故人等も含む)
その姻戚関係も調べようとしましたが途中で挫折したほどです。
ぜひまだ読んだことの無い人お勧めしたいです。
最後にもう一度読破する希望与えてほしい、そんな小説です。
一般文学通算261作品目の感想。1987/04/12
二回目読書 200707/31(in中国・山東省・青島)

5つ星のうち5.0
徳川家康
ユーザー名: 魑魅魍魎、日付: 2010年3月24日
今から20年前と2007年の2度に渡って読破しました。ユーザー名: 魑魅魍魎、日付: 2010年3月24日
内容はくどくど説明するまでもありません。
人生でこんな大作を読んだ満足感にただただ感慨を覚えます。
他の歴史小説を読むたびにこの「徳川家康」と比較してしまうほどのバイブル的存在の小説です。
興味本位に全26巻の登場人物を調べてしまいました。
ざっと2200名にも及びます。(故人等も含む)
その姻戚関係も調べようとしましたが途中で挫折したほどです。
ぜひまだ読んだことの無い人お勧めしたいです。
最後にもう一度読破する希望与えてほしい、そんな小説です。
一般文学通算261作品目の感想。1987/04/12
二回目読書 200707/31(in中国・山東省・青島)
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