エッセイ漫画というと、テーマにのみ目が行きがちだが、「漫画」として読んだ時にどうだったか、熱く語りたい。
カバーが良い。本編とはまた違った作者の絵が楽しめる。カッコイイ絵。パッと見ボクシング系ラブストーリーっぽくもある。色使いもすごく好み。
カバーをはずして表紙。1巻との対比で泣ける。太陽をモチーフに開放を示し、何も無い波打ち際を描き未来を感じさせる。1枚絵なのにそのメッセージに泣いた。
十二話冒頭、「どこかへ還るのかなあ」。還るという表現がすごくしっくり来る。作者、言葉一つについてもよく考えているなと思う。
十三話ラスト、自身を投影した〇トカゲが抱き締められるところ。自分が初めて他人に許容されたシーン。ガン泣き。
ここからの展開はすべてネタバレとなるので書くことはできない。
ぜひ彼女(だとおもうが男性の可能性も・・・)の恋を見届けて欲しいと思う。
エッセイ漫画というジャンルの作品が世には多くあるがキャラクターがここまで生きている作品はあまり無いと思う。
テーマだけで読ませようとする漫画にはここまでの作品としての力は無い。
ペス山ポピーという漫画家の画力、構成力、展開があって、初めてこの作品は成立しているのだ。
全編通して読了した後は各コマ、キャラの表情、描き方をじっくりと見て感じて欲しい。
この後ペス山ポピーという漫画家はどんな作品を描いてゆくのだろう。
楽しみな作家がまた一人増えた。
面白かった。ありがとう。
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実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 2巻(完): バンチコミックス Kindle版
「こいつ天才だ。」自分を満足させられる暴力プレイ相手を探し、いつも通り入ったラブホテルの一室で、天使のような顔をした青年は作者に容赦ない暴力を与えた。奇跡の相手と出会い、ドラマチックに転がり落ちていく初恋の行方は――。マゾヒストでトランスジェンダー、こじれきった作者が、自分と真摯に向き合い描いた衝撃の実録エッセイ、堂々完結。
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2018/8/9
- ファイルサイズ64671 KB
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登録情報
- ASIN : B07G47X454
- 出版社 : 新潮社 (2018/8/9)
- 発売日 : 2018/8/9
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 64671 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 144ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85位ノンフィクションマンガ
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで、マイノリティな性的嗜好の方を「ただの異常者」として見ていた自分の、想像力の無さ が恥ずかしくなりました。
性癖が合致する相手…さらにその中で好きになれる相手を見つける事の途方もない難しさ…。
逆を辿れば「好きになった相手に、自分の性癖を告白して、受け入れてもらう」となるわけで、失敗すれば、女子会で「イケメンだったけど、◯◯して とか言ってきて、気持ち悪いから別れた~」とか話のネタにされるわけですね…。
この漫画では、「そこまで曝していいの?」と心配するほど、心の内側を曝してくれているので、ノーマルな自分でも 感情移入して読めましたし、作者が運命の相手に出会えた時は「うわ~良かった!」と心から思いました。
その分、その後の展開が辛かったですけど…。
こんなにも心を揺さぶられる作品となったのは、マイノリティがゆえの貴重な体験と、それをマジョリティにも理解しやすく表現できる能力の高さがあってこそだと思います。
この作品を産み出して下さったことに、心から感謝します。
性癖が合致する相手…さらにその中で好きになれる相手を見つける事の途方もない難しさ…。
逆を辿れば「好きになった相手に、自分の性癖を告白して、受け入れてもらう」となるわけで、失敗すれば、女子会で「イケメンだったけど、◯◯して とか言ってきて、気持ち悪いから別れた~」とか話のネタにされるわけですね…。
この漫画では、「そこまで曝していいの?」と心配するほど、心の内側を曝してくれているので、ノーマルな自分でも 感情移入して読めましたし、作者が運命の相手に出会えた時は「うわ~良かった!」と心から思いました。
その分、その後の展開が辛かったですけど…。
こんなにも心を揺さぶられる作品となったのは、マイノリティがゆえの貴重な体験と、それをマジョリティにも理解しやすく表現できる能力の高さがあってこそだと思います。
この作品を産み出して下さったことに、心から感謝します。
2018年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一巻を読んだときはどういう方向に向かうのかわからなかったエッセイが、こんな結末を迎えるとは‥。読んでいて自然と涙が出てきました。
程度の差こそあれ、誰でも自分の体や性に対してコンプレックスや違和感、疑問など、人に言えないもやもやがあると思います。
でもそれを突き詰めてしまうと日常生活が送れなくなってしまうのではないか、もう元の日常に戻れなくなってしまうのではないか、、そんな恐怖心から、自分の体や性とまともに向き合ったことがない人も少なからずいるのではないかと思います。(自分含め)
それだけに、作者さんの自分との向き合い方、特に初恋の”天使”と別れてからの自分の突き詰め方が、本当に真摯で‥。
最後の海辺のカット、とても綺麗です。何も解決はしていないけれど、自分とここまで向き合えた、という誇りと自負を感じます。(作者さんはこんな大げさな言い回しは嫌かもしれませんが)
読んでよかった。わたしもがんばります。
程度の差こそあれ、誰でも自分の体や性に対してコンプレックスや違和感、疑問など、人に言えないもやもやがあると思います。
でもそれを突き詰めてしまうと日常生活が送れなくなってしまうのではないか、もう元の日常に戻れなくなってしまうのではないか、、そんな恐怖心から、自分の体や性とまともに向き合ったことがない人も少なからずいるのではないかと思います。(自分含め)
それだけに、作者さんの自分との向き合い方、特に初恋の”天使”と別れてからの自分の突き詰め方が、本当に真摯で‥。
最後の海辺のカット、とても綺麗です。何も解決はしていないけれど、自分とここまで向き合えた、という誇りと自負を感じます。(作者さんはこんな大げさな言い回しは嫌かもしれませんが)
読んでよかった。わたしもがんばります。
2018年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく面白くて1巻から一気読みしました
女性として扱われることが嫌いで異性を愛したことがない一方で、
子供の頃から殴られる誰かが映像を見て性的に興奮していたという筆者
私も子供の頃から女らしくふるまうということがわからなくて、女ともだちゼロで、大人になってから仲良くなる人はなぜかゲイばかりという人間だったので
ところどころ共感しながら読みました
ふわふわ君に殴られるところから後半あぶり出されてくる性自認の悩みや恋愛感情への気づきまで
今まで読んだ漫画の中で一番では?と思うくらい濃厚な心理描写でした
そして、筆者さんの性自認に関しての個人的な感想ですが、単純に正しい相手に会って無いだけなのではないかなぁと思いました
普通の人であれば多少自分と合わない異性とでもセックスしたり結婚したり出来るんですが
筆者さんやふわふわ君みたいな人は魂レベルでぴったり会う「運命の相手」とじゃないと出来ないんですよね
でも逆に一度運命の相手と出会ってそういう関係になれば普通の恋愛とは比べ物にならない密度と深さの愛を経験をするんですよ
そして、一度そうなると何の苦しみもなく自然と自分が女の体を持って生まれてきた意味がストンと肚に落ちるんですよね
私が最近そんな経験をしたので勝手に思ってるだけなのですが
筆者さんの今後が気になります
追記
同じような境遇の人達に一つの見方を提示する意味で上記のようなコメントを書いたのですが、筆者さんの「女の体をゆるすまで」を読んで、筆者さんが女扱いされるとものすごく不快になるタイプの人だったということを学んで、上記のようなコメントは「筆者さんが本来女なのにそれに気づいてない」という決めつけをしていてセクハラ的だったなと思いました。自分も普段は異性から女扱いされるのが嫌でわざとボロボロの格好をするようにしてるんですが、仮に女扱いされてもなんか気持ち悪かったで流せてしまうのでそこまで深刻な人がいると思わなかったです、反省。
女性として扱われることが嫌いで異性を愛したことがない一方で、
子供の頃から殴られる誰かが映像を見て性的に興奮していたという筆者
私も子供の頃から女らしくふるまうということがわからなくて、女ともだちゼロで、大人になってから仲良くなる人はなぜかゲイばかりという人間だったので
ところどころ共感しながら読みました
ふわふわ君に殴られるところから後半あぶり出されてくる性自認の悩みや恋愛感情への気づきまで
今まで読んだ漫画の中で一番では?と思うくらい濃厚な心理描写でした
そして、筆者さんの性自認に関しての個人的な感想ですが、単純に正しい相手に会って無いだけなのではないかなぁと思いました
普通の人であれば多少自分と合わない異性とでもセックスしたり結婚したり出来るんですが
筆者さんやふわふわ君みたいな人は魂レベルでぴったり会う「運命の相手」とじゃないと出来ないんですよね
でも逆に一度運命の相手と出会ってそういう関係になれば普通の恋愛とは比べ物にならない密度と深さの愛を経験をするんですよ
そして、一度そうなると何の苦しみもなく自然と自分が女の体を持って生まれてきた意味がストンと肚に落ちるんですよね
私が最近そんな経験をしたので勝手に思ってるだけなのですが
筆者さんの今後が気になります
追記
同じような境遇の人達に一つの見方を提示する意味で上記のようなコメントを書いたのですが、筆者さんの「女の体をゆるすまで」を読んで、筆者さんが女扱いされるとものすごく不快になるタイプの人だったということを学んで、上記のようなコメントは「筆者さんが本来女なのにそれに気づいてない」という決めつけをしていてセクハラ的だったなと思いました。自分も普段は異性から女扱いされるのが嫌でわざとボロボロの格好をするようにしてるんですが、仮に女扱いされてもなんか気持ち悪かったで流せてしまうのでそこまで深刻な人がいると思わなかったです、反省。
2018年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
変わった性癖を持つ作者が、恋に落ちて別れるまでの話。
ストーリーに関しては他の方のレビューに任せるとして、
私はこの作者さんが失恋にあたって自分を責めすぎていないところが
とても好感が持てました。こういう話は自分を責めるついでに他も責めて、
同じようなところをぐるぐるしてしまう作者さんが多いのですが、
この方は泣きながらも前を向いて立ち上がろうという意思をとても感じます。
やはりこれは、同じく性的にはマイノリティで似たような悩みを乗り越えてきた
なんでも話せる友人がいるからではないでしょうか。
失恋は大きかったと思いますが、より強くなった作者さんの、今後の新しい恋と
幸せを祈ってやみません。
ストーリーに関しては他の方のレビューに任せるとして、
私はこの作者さんが失恋にあたって自分を責めすぎていないところが
とても好感が持てました。こういう話は自分を責めるついでに他も責めて、
同じようなところをぐるぐるしてしまう作者さんが多いのですが、
この方は泣きながらも前を向いて立ち上がろうという意思をとても感じます。
やはりこれは、同じく性的にはマイノリティで似たような悩みを乗り越えてきた
なんでも話せる友人がいるからではないでしょうか。
失恋は大きかったと思いますが、より強くなった作者さんの、今後の新しい恋と
幸せを祈ってやみません。
2019年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の性自認、好きな人への態度、コンプレックスへの葛藤はすごく必死で引き込まれました。自分のありたい姿やそこへ向かう葛藤は誰しも持つものだと思いますし、同じように苦しむ人への励ましやエールになると思いました。
ただ、読んだ私には合わなかったかな。
ごめんなさい。
多分好みの問題かと思いますが、もう少し画力が欲しかったなぁ。
あと、私は田房永子さんや、あらいぴろよさん、内田春菊さんのエッセイマンガをよく読むのですが、彼女達みたいに自分のことを深く掘り下げたり考察さしたり、悩みの過程を読者に分かりやすく伝えてくれる内容の方が好きです。
本当に好みの問題だと思うのと、筆者の方はまだまだ伸び代があり、今後の漫画に期待する意味を込めて星一つにしました。
ただ、読んだ私には合わなかったかな。
ごめんなさい。
多分好みの問題かと思いますが、もう少し画力が欲しかったなぁ。
あと、私は田房永子さんや、あらいぴろよさん、内田春菊さんのエッセイマンガをよく読むのですが、彼女達みたいに自分のことを深く掘り下げたり考察さしたり、悩みの過程を読者に分かりやすく伝えてくれる内容の方が好きです。
本当に好みの問題だと思うのと、筆者の方はまだまだ伸び代があり、今後の漫画に期待する意味を込めて星一つにしました。
2020年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで読むとなぜこの作品を描いたのか説明されている。読んでよかった。
昔思慮の浅いプロの批評家がノルウェイの森というタイトルがビートルズの楽曲から来たのなら主人公は女性蔑視していると書いてたのを雑誌で見て村上春樹は鼻をつまんだと書いていた。
臭いところを通過するには鼻をつまんで先に進むのが得策なのだ。
あれは小説ノルウェイの森のヒロインがキ印と主人公が思っているのではなく、主人公は最後になって自分が鏡に写ったヒロインを追いかけていたのに気付いたからビートルズのノルウェイの森を思い出したのだ。
ペス山氏の物語はノルウェイの森のヒロインの立場の物語に見える。
とにかく後日談読むと本当はもっと悲惨だったんだなと分る。けれど幸せだっただろうなとも思う。
読書家の純文学派に薦める。私は本作を読んで太宰治の魚服記とダンテの神曲を思い出した。ボコられて初めて恋に落ちましたが神曲の煉獄篇でないことを祈る。
昔思慮の浅いプロの批評家がノルウェイの森というタイトルがビートルズの楽曲から来たのなら主人公は女性蔑視していると書いてたのを雑誌で見て村上春樹は鼻をつまんだと書いていた。
臭いところを通過するには鼻をつまんで先に進むのが得策なのだ。
あれは小説ノルウェイの森のヒロインがキ印と主人公が思っているのではなく、主人公は最後になって自分が鏡に写ったヒロインを追いかけていたのに気付いたからビートルズのノルウェイの森を思い出したのだ。
ペス山氏の物語はノルウェイの森のヒロインの立場の物語に見える。
とにかく後日談読むと本当はもっと悲惨だったんだなと分る。けれど幸せだっただろうなとも思う。
読書家の純文学派に薦める。私は本作を読んで太宰治の魚服記とダンテの神曲を思い出した。ボコられて初めて恋に落ちましたが神曲の煉獄篇でないことを祈る。