何らかの理由で大量発生したIBMと、撃たれたはずの傷が治ったカイ。
超フラッド現象と、人が亜人になった可能性からの続きになります。
テレビカメラには映らないが、現場の人間の目には映った大量のIBMは、
そもそもコントロールが下手な永井圭と、ふざけ好きの佐藤が生み出した
者たちなので、統制ある行動が取れるはずもなく、パニック映画的な
展開となります。
一方で、高エネルギー物理学を専攻する学生さんらと、オグラ・イクヤの
会話が、これまでの謎を解くヒントとなります。
いくらファンだとしても、それはどうかと思えるレベルの視力ですが
この2人が出会わなければ、話が進まないので仕方はないでしょう。
亜人の秘密については、ネタバレなので書くような真似はしませんが、
偶然を信じない学者が至った結論は、1人の人間の人生を眺める上では
興味深い変化です。
ただ、その結論は米澤穂信の古典部シリーズに登場する沢木口美崎の
破壊的メソッド、「別にいいじゃない、鍵ぐらい」でしょうか。
そうでもしないと理由がつかない超科学ですが、超常現象をオカルトに
するか科学にするか、やや危ない橋を渡った感があります。
その理屈を「何の根拠も検証もない内容」だと学生さんは言いますが、
入間基地で発生している謎を説明する内容になっているのは確かです。
すなわち、「カイを助けたい」という強い思いが生み出したものであり、
「こんなの見たことない!」という歓喜の感情が生み出したものです。
同時に、人の心が持つ壮大な可能性、誰しもが持っている『亜人の素』は
傷が消えた海斗につながる話のようですが、ここらで最期の一服となり、
それ以上の詳しい説明は為されません。
(ちなみに、そのシーンは、10巻の95ページの回収となります。)
ひとまず、これまでのお話を整理し、これからにつなげる会話シーンが
続きましたが、その後、ようやく、永井くんのターンとなります。
いや、ターンなのかな?(文字通りの)自虐的な時間稼ぎが入りますが、
飽きっぽい佐藤とは対照的な、諦めの悪い永井圭が動き始めます。
そのまま国外に逃せばもう関係ないのに、そのまま逃すことは許さない。
どちらかが「手を抜いた」らお話が終わるのに、サービス心は旺盛です。
話的には、ややダレ場の雰囲気ですが、内容的には濃厚な部分ばかり。
地味ながらも、IBMの進化はあり得るのか、も注目したいところ。
いや、欲張りすぎか。
亜人(16) (アフタヌーンコミックス) Kindle版
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2020/5/7
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ファイルサイズ75641 KB
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ベスト500レビュアー
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まだ終わらなかった入間の騒乱。圭(と佐藤)が起こしてしまったフラッド現象で大量発生する
IBM=“黒い幽霊” たち。周囲の人々が逃げ惑うのを尻目にヘリで現場を離脱しようとする佐藤、
なおも追いすがる圭、そして田中や泉。その追撃戦の合間にオグラ博士によって「亜人とは何で
あるか」が語られる16巻は緊迫と神秘で今回も面白い。宇宙の摂理に反し、何度でも立ち上がる
亜人とは不屈の意志の表れなのか。死なない、と言いながらなぜ年はとって寿命があるのかという
説明も一応博士がしてくれるものの多分に彼の希望と想像が混じっているようですが、彼の「最後」
の演出もなかなか素敵だったのでよしとしましょう。
圭は佐藤のヘリを止められるか、IBMの大群に追い詰められる中野たちや昏倒したカイは…。
次巻も大いに楽しみです。まあ今回の話の流れからいけばカイもやはり亜人になるのかな。
そういえばカイが来ているということはあの空飛ぶ亜人もいるはずですが。
佐藤さんもブレずに面白いキャラでむしろ応援したくなる、圭が何とかしてしまいそうな気配も
あるので。佐藤さん逃げてえ! ほとんど「主」の操り人形かさもなくば無意味に暴れるだけの
“黒い幽霊” も佐藤さんのはズバ抜けて優秀。ヘリの操縦はまかせなさい!
そんな佐藤に銃を向けた田中も…… 気持ちはわかる。
IBM=“黒い幽霊” たち。周囲の人々が逃げ惑うのを尻目にヘリで現場を離脱しようとする佐藤、
なおも追いすがる圭、そして田中や泉。その追撃戦の合間にオグラ博士によって「亜人とは何で
あるか」が語られる16巻は緊迫と神秘で今回も面白い。宇宙の摂理に反し、何度でも立ち上がる
亜人とは不屈の意志の表れなのか。死なない、と言いながらなぜ年はとって寿命があるのかという
説明も一応博士がしてくれるものの多分に彼の希望と想像が混じっているようですが、彼の「最後」
の演出もなかなか素敵だったのでよしとしましょう。
圭は佐藤のヘリを止められるか、IBMの大群に追い詰められる中野たちや昏倒したカイは…。
次巻も大いに楽しみです。まあ今回の話の流れからいけばカイもやはり亜人になるのかな。
そういえばカイが来ているということはあの空飛ぶ亜人もいるはずですが。
佐藤さんもブレずに面白いキャラでむしろ応援したくなる、圭が何とかしてしまいそうな気配も
あるので。佐藤さん逃げてえ! ほとんど「主」の操り人形かさもなくば無意味に暴れるだけの
“黒い幽霊” も佐藤さんのはズバ抜けて優秀。ヘリの操縦はまかせなさい!
そんな佐藤に銃を向けた田中も…… 気持ちはわかる。
2020年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤との最終バトルが続いていますが、前巻から続き、亜人佐藤は完全に飽きて日本からの脱出を図って動いています
この巻では、亜人がなぜ発生したのか、亜人とは何なのかがオグライクヤ博士から語られます
あわせて、少し浮世離れしている変わった人物として描かれていたオグライクヤ博士の過去に触れられ、亜人研究に没頭した理由と彼の飄々とした生き方の秘密が明らかになります
そしてこの巻でも永井圭に大きなハプニングが発生するのですが、それはこれまでとはまったく違う展開でもしかするとこれまでで最大のピンチかもしれません
そこでの永井圭のずば抜けた知性と行動力に驚愕しつつため息が出ます
オグライクヤ博士の語る「亜人」として生き続けていく永井圭の姿に、壮大な亜人の物語もいよいよ最後になるのかと興奮しつつも寂しくなってきました
この巻では、亜人がなぜ発生したのか、亜人とは何なのかがオグライクヤ博士から語られます
あわせて、少し浮世離れしている変わった人物として描かれていたオグライクヤ博士の過去に触れられ、亜人研究に没頭した理由と彼の飄々とした生き方の秘密が明らかになります
そしてこの巻でも永井圭に大きなハプニングが発生するのですが、それはこれまでとはまったく違う展開でもしかするとこれまでで最大のピンチかもしれません
そこでの永井圭のずば抜けた知性と行動力に驚愕しつつため息が出ます
オグライクヤ博士の語る「亜人」として生き続けていく永井圭の姿に、壮大な亜人の物語もいよいよ最後になるのかと興奮しつつも寂しくなってきました
2020年6月29日に日本でレビュー済み
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人の心から生み出されたと説明されたIBM、最初突飛な説明だと感じましたが、そのままの意味で「この漫画を作る上で作られた物質」という意味、もしかしたら「こんなものが在ったら」と桜井さんが思っていたかもしれないですが、作者からこの漫画の世界に与えられた物質という意味と解釈しました。IBMの存在についてここまで詳しく掘り下げて説明されるとは正直思っていませんでしたが、シンプルである意味無理のない明快な説明でより好きなりました。
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