上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0赤壁の戦い。そしてその後の話
2009年6月7日に日本でレビュー済み
中国の戦国時代、三国志をマンガ化した作品
この巻は、赤壁の戦いが始まり、両軍が拮抗している所から
始まっています。両軍が拮抗すると何が起こるかと言うと
知略の戦争です。前巻に増して緊張感が高まる中、知恵と
知恵のぶつかり合い、だましあいが面白い内容になっています。
そして起こる赤壁の戦い、これにより曹操が退却を
せざるを得ないのですが、一旦は曹操に世話になった関羽、
弱り切った曹操を目の前にして関羽が下した結論も
面白く書いてあります。
そして、赤壁の戦い後の話の一部へと繋がっています。
曹操の100万とも言われる軍勢を、呉の数万が打ち破るシーンですが
、さすがにマンガの限界かと思われるぐらい少し迫力に欠ける
気がします。しかし、裏の裏をかく、知略の戦いは丹念に
描かれていますのでその点はとても面白く読めます。
少し残念なのは、赤壁の戦いと見たときには12巻の後半から
13巻の前半、そして、その後の玄徳の躍進は、この13巻の
後半から14巻と巻をまたいでいることです。まぁ、その分
勢いを付けて読めるという意味では良いですが少し注意が
必要です。
赤壁の戦い、そしてその後の孔明の戦略など知略に富んだ内容で
とても飽きることができません。戦争を扱っていますが
血なまぐさい事はそんなには無いので、ぜひ手にとって
見る価値があると思います。