上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0乱戦のバトルが多く、見応えのある巻だった
2021年9月10日に日本でレビュー済み
前巻で登場したキャラたちが引き続き登場し、ルールのある試合とはまた違う実戦での駆け引きバトルを見せてくれて楽しました。
このあたりは少年漫画らしさがあり、アニメなどになったら見応えのある話でしょう。
一方で、多数のキャラが登場して、バトルをするので、少しごちゃごちゃした欠点もありました。
印象が薄いモブみたいなキャラとか「誰だったっけ?」と少し悩んでしまいました。
他にもベタでしたが、リヴァーモア先輩の執念と動機がなかなか良く、グッとくるものもありました。
ちなみにあの見た目で22歳の老け顔です。少年漫画的なお約束で、そのうち「借りを返しに来たぞ」とかお庭番頭領みたいに再登場しそうです。
前巻から続いてきたリヴァーモア先輩の話はこれで終わりですが、生徒会選挙の話や教師の犯人探しの話はまだまだ進んでおらず、
これから本格化するというところでしょう。
ちなみに気付けで電撃を放つのは、死体をつなぎあわせたフランケンシュタインの怪物が電気で命を宿すことのパロディでしょう。
本筋とは関係はあまりないですが、過去の名作の似た設定の部分を利用してのコメディパロディしているあたりでベテランの余裕というか技量を感じます。
イラストもですが、前巻でも活躍していたエイムズが再登場して見せ場がありました。
イラストのキリッとした良さもありますが、初期ヒロインたちが可愛い系天然美少女傾向があるので、常識人で綺麗系のエイムズは傾向が違い、
人気が出そうです。というか、好みです。
あと野性味溢れるレセディ先輩のカッコいい系ヒロインのイラストも好みですが、こっちは癖のあるタイプなので人気がでるかどうかは言えないです。
でもこのイラストで、意外と純情系のイベントとかでギャップ萌えを狙ってみるというのも見たいとは思います。
今回、恋愛系でお茶目な言動していましたが、過去巻読み返していたら、愛人を寝とられるという経験をしていたということが言われていました。
あとどうでもいいことですが、「邪鬼」を「アールヴ」とルビふられていると微妙に違和感が。
ふつうに妖精を指し示す言葉なので。イービルとかドウェルグじゃダメだったのかな?